【REBORN】包容する大空 ⅩｘＸⅡ【XANXUS】 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:29 hit、合計:100,256 hit

標的1409＊情報ページ4

《XANXUSside》

日が昇り朝が来る。

それでも俺はAの部屋から出る事はなかった。

ベッドに腰掛けAの様子を見る。

ただただ深く眠っているその寝顔を見つめていた。

屋敷内では他の奴らが動き回っているのだろう。だがそれを見に行くつもりもなかった。

どれくらいそうしていたか時計を見なくなってしばらくした頃、部屋の扉がノックされた。

獄「んだよ。やっぱりここか。」

Ｘ「何の用だ。」

獄「新しく分かった事がある。」

少ししてAの部屋に主要メンバーが揃った。

その中に、ネーヴェとは違う女が一人。昨日見たゴッチャの妻ギアだ。

艶のある黒髪は背に流れ、白銀の瞳は読み取りづらく表情も崩されない。

そして、かつては幾人もの男に言い寄られたという話がある通り、他の女よりは美しいといえる容貌をしている。

俺はA以外に興味はないが。

淑やかに見えるこの女がなぜあんな平凡な男を選んだのか、結婚当初は謎として囁かれたこともあった程だ。

山「何か分かったんスか？」

ラ「はい。例のボスが所持していたリングについてなのですか……」

「それは俺が説明する。」

がちゃりと扉を開け入ってきたのは、Aが救出しネーヴェ達が治療していた男。

アルベルトという名なのだと聞いた。目を覚ましたのか……。

ゴ「アルベルト。お前はまだ安静に……」

ア「俺が巻き込む原因になったんだ。それくらいはやるさ。」

その言葉にアルベルトを睨む。

だがそれを気にした風もなくソファーに腰を下ろした。

顔色はまだ決して良いとは言えない。松葉杖をつきふらついてもいる。

それでも目を覚ましたからなのか、それとも何か理由でもあるのか。

簡単な自己紹介を終えアルベルトは話し出した。

ア「俺は情報屋として世界を放浪してる。その中で新しい武器が出回り始めた事を知った。それについて情報を集めていた。」

それが匣兵器。

そしてアルベルトはそれを裏ルートで入手した組織を見つけ、潜入したらしい。

だが、そうしてすぐ組織を仕切っていた男に変化が訪れた。

ア「新しいリングを手に入れてすぐだった。ボンゴレへの復讐に動き始めた。」

それはあまりにも突然で組織内でも困惑状態だったらしい。

だがそれに耳を貸すことはなかった。それまでは組織内の声にも耳を傾けていた男だったという。

そしてアルベルトは、ボスの身辺をそれとなく探り、リングについても調べる事にした。