【REBORN】包容する大空 ⅩｘＸⅠ【XANXUS】 (ページ6)

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標的1364＊内容ページ6

貴「今、大丈夫？」

Ｘ《あぁ。》

少しずつ、さっきの事を話す。

だんだんとザンは何も言わなくなって、受話器の向こうから重い沈黙を感じる。

やっぱり言わない方が良かった……？

貴「………の……ザン？」

Ｘ《……ちゃんと言ったな。》

貴「え？」

Ｘ《お前の事だ。いつもある程度進んでからやっと話すだろう。今回は先に言ったと思ってな。》

ザンの言葉に呼吸を忘れる。

ザンは本当に何でもお見通しで……。

言って、良かった……。

そう思うとどうしてか泣きそうになる。いつも心配かけてたんだ。

貴「うんっ………」

Ｘ《怪我は？》

貴「それは大丈夫。肩を掠っただけ。」

Ｘ《そうか……。》

その声音はどこか苦しそうで。

そんなにも想ってくれていることが嬉しくて。苦しくて。

Ｘ《こっちからもジジイには言っておく。時間ができればそっちへ行く。》

貴「うん。ありがとう。」

Ｘ《当然の事だ。》

お礼を言い、電話を切った。

もう何も起こらない事を祈る。

後は、九代目からの情報か連絡を待つだけ。

そう思って息をついた。

その日はそれ以上何も起こらず過ぎた。

けれど、翌日。

学校から帰った私に、リボーンは九代目からの書状を見せてくれた。

ボンゴレの特別便で送られたそれに書かれたいた内容は……

貴「……つまり、イタリアに来て欲しいってこと？」

リ「だな。向こうで何か起こってるらしい。」

私たちにイタリアに来て欲しいという内容だった。