【REBORN】包容する大空 ⅩｘＸⅠ【XANXUS】 (ページ47)

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標的1405＊消えないページ47

【アクアファミリー・アジト】

《リボーンside》

アクアファミリーアジトは、今や忙しくなく誰もが動き回っている。

その中をオレは進み、ある部屋の前で顔を上げた。

そこに立つXANXUS。動く気もねぇようでじっと壁に身を預けている。

リ「様子はどうだ？」

Ｘ「…………………。」

分かり切ってた返事が返ってきた。

拘束した相手の尋問。街の様子。Aが助けたという男の治療。

いくら手があっても足りねぇような状況だ。獄寺達もAの事を気にしながらもアクアファミリーの手伝いをしている。

雲雀からの報告によると、Aは男を救出し、相手のボスと鉢合わせて戦闘。そして倒れたらしい。

今はネーヴェがその男の治療とAを診ることを掛け持っている。

Aの方は怪我ってもんはそうねぇからな。

獄「リボーンさん！」

手が空いたのか獄寺が駆け寄ってきた。その姿を見上げる。

目の前の扉を見て心配そうに視線を下げる。

リ「命に別状はねぇから安心しろ。意識が戻るのを待つだけだ。」

獄「そうですか……。」

微かにほっと息を吐く。

アクアファミリーの医術師達が部屋の中でAの様子を診ている。

ちなみにその指揮をとっているのはゴッチャの妻ギアッチョ。ギアと呼ばれる女だ。

ネーヴェの母親でもあり、医術の師匠でもある。

考えているとパタパタと駆けてきたネーヴェがオレたちに一礼し部屋の中へ入っていく。

リ「で、何か分かったか？」

重苦しい空気を変えるように口火を切ったオレに、獄寺はハッとしようにオレを見た。

今までゴッチャと一緒に相手の尋問をしていた。

獄「はい。相手のボスは確かに奴らのボスではあったんですが、少し前から様子がおかしかったらしいんです。」

リ「どういう事だ？」

獄「そいつはマフィアの出だったんですが、そのファミリーが道を踏み外しボンゴレに処断されたらしいです。」

って事は恨みによる犯行か……。

胸の内で出た答えに獄寺が続けた。

獄「それが…復讐を考えるような奴じゃなかったと口をそろえて言ってます。少し前から人が変わったようにボンゴレへの恨みを口にしだしたと。」

まるっきり信じるってわけもねーけどな。

だが、微かに引っかかる話ではある。