標的1390＊右腕と守護者達 ページ32
《獄寺side》
銃弾を弾き、それに驚いている奴ら。
その隙をつき…………
山「時雨蒼燕流。攻式八の型、篠突く雨……！」
山本の刀が、敵を薙ぎ払った。
初手は容易に隙を作れるだろうというのは、リボーンさんのお言葉だった。
上手くいったな……。
獄「怪我ねぇな。」
「あ、あぁ………。あんたらは……」
獄「アクアファミリーの知り合いだ。」
店の奴らには被害はなかった。
それに安堵し、店の主人に縄を貰い相手を縛っておく。
山「リングも取っといた方が良いか？」
獄「あぁ。後、匣も確認しとけよ。」
山「おぅ。」
リングは回収しておく。
が、コイツらは匣兵器は持っていなかった。
ってことは、組織でも限られた奴しか持ってねーのか。
炎を灯せる奴自体、誰でもできるわけじゃない。
まさか十代目の方に………？
山「獄寺。他も見に行こうぜ。」
獄「あぁ。芝生の方も気になるしな。」
頷き合い、オレたちはすぐに店を出た。
獄/山「！」
が、騒ぎに気付いた敵が店の前で待ち構えていた。
内心舌打ちするが、油断することなく身構える。
中にはリングに炎を灯している奴もいる。
相手の銃は違わずオレ達を狙っている。息を潜め互いの呼吸を測る。
引き金が引かれる……
「極限太陽！」
ドゴォッ！
その直前、オレ達を囲んでいた数人が吹っ飛んだ。
山「先輩！」
そこには、アホ牛を頭に乗せた芝生がいた。
アホ牛が泣いている。なんでもアホ牛が食べようとしたアイスを奴らが台無しにしたらしい。
ったく……。アイツは……
獄「いくぞ、おめーら！」
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作者名：桜
| 作成日時：2019年9月16日 18時
