標的1243＊8月‐1 ページ24
《XANXUSside》
リング争奪戦が終わり、病院で聞いたジジイとAの会話はこういう意味だったのか……。
それを知り、どうしてか口角が上がる。
覚え続けた約束なんだろう。
もっとも、それも「恋人」に変わったが。
出会うよりも前から見えない繋がりがあったようで悪い気はしない。
リ「もうこんな時間か。そろそろ休むぞ。」
見れば、時計の針の短針は頂点に近い。
リボーンの言葉にガキどもが部屋に向かう。
山「Aも行こうぜ。」
貴「はーい。」
ソファーから下り、とことこと歩いて扉まで向かうA。
なんとなく、それを見る。
貴「あ！」
山「ん？」
何かを思い出したようなAの声。
一度立ち止まり、なぜかこちらへ駆けて来る。
何だ……？
訝しむ俺たちの傍で立ち止まったA。
貴「おやすみなさい。」
Ｘ「…………あぁ。」
ス「ちゃんと休めよぉ。」
べ「おやすみー。」
マ「おやすみ。」
レ「ゆっくり休むのだぞ。」
ル「おやすみなさい、Aちゃん。」
それだけを言って、また扉へとことこと歩いて行く。
部屋を出て行く時、俺たちに手を振って。
Aたちが部屋へ戻り、談話室が静かになる。
……………アイツらがいかに騒がしいかということが分かる。
ため息を吐きたくなるが、就寝の挨拶をしに来たAを思い出して口角が上がる。
マ「子供の頃からしっかりしてるね。」
ス「本当にあの家光の娘かぁ？」
レ「Aは父の言うことをよく聞いているようだがな。」
「知らぬ相手について行くなと父に言われている」とこちらへ来てすぐのAが言っていた。
家光が鬱陶しいほどに言っているのか、Aがしっかりと理解しているのか…。
後者ならば、頭のいいガキだ。
そう思い、ソファーの背に身を預けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» ありがとうございます！ 一度は書いてみたい話でした。子供らしさいっぱいで、でも夢主らしくありたいと思ってました。きっと夢主いつでもXANXUSが好きだと思いますｗ (2019年12月31日 17時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - この海水浴の話面白いですランボの10年バズーカにあたり幼児化してしまった主人公でもベル達と仲良くなりXANXUSくんに至っては抱っこ拒否られ落ち込むけど主人公的にXANXUSくんがかっこいいから恥ずかしかったのでしょうね (2019年12月31日 17時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 楪さん» ありがとうございます！ ここまでをそんなにも楽しんでいただけて嬉しい限りです！ えへへ……最高だなんて嬉しいですっ。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2019年3月20日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
楪 - シリーズの最初からここまで、一気に読ませて頂きました！ 風邪で寝込んでいたにも関わらず、続きが気になって読み進めてしまいました（苦笑）原作もオリジナルの話もすべて最高でした！ これからも応援してますね (2019年3月19日 20時) (レス) id: 46c02ccb1e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 乱さん» ありがとうございます！ (2019年3月8日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜
| 作成日時：2019年3月7日 18時
