標的1053＊拭う ページ10
《XANXUSside》
ルッスーリアが飯を用意していた時、騒いでいる声が聞こえた。
病院で静かにできねーのか、あのカスどもは……。
そう思っているとそれに混じって聞こえた、愛しい女の声。
なぜか泣き声なんだが……？
そしてすぐ入って来た。
泣かせたのはどこのどいつだ。
Ｘ「A。」
貴「っ………XANXUSさん……？」
俺を見てハッとしたように、泣きそうだった顔を余計に歪める。
お前がそんな顔をする必要はないというのに……。
幻覚で腕を見せていることは分かっただろう。
だが、何もない方がAを泣かせる。だからマーモンに創らせた。
Ｘ「来い。」
そう言って、左手をAに差し出す。
リボーンが肩から飛び下り、Aがゆっくりと俺の元へ歩いてきた。
俺の手に重ねる、小さな手。
Ｘ「どうした。なぜ泣いている？」
貴「恐い…オバケと……髪サラサラオバケが………」
Ｘ「あ？」
オバケ……？
どういうことだと思っていると、リボーンとベルとマーモンがどこか遠い目をする。
……………………。
Ｘ「そうか……。」
貴「うん………。」
レヴィとカス鮫か……。後でカッ消そう。
そう結論づけAを見る。
何かを堪えるようにぎゅと口を引き結び、その目の雫が落ちないよう瞬きを堪えるような表情。
あぁ、お前は――
ぐぃ
貴「………っ！」
左手で引き寄せ、Aを抱きしめる。
あぁ片手じゃ上手くできない。
俺の肩口に顔を埋め、ぎゅと俺のシャツを握るA。
そっとその頭を撫でれば、だんだんと嗚咽がこぼれだす。
決して声を上げることなく、堪えるように………。
Aが泣くのを見るのは、3度目だ。
そのすべて、俺がその涙を拭う。
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桜(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！ 上手く進めていけるか不安もありますが、頑張ります！ (2018年9月14日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - Misakiさん» ありがとうございますっ！ これからも続けて行けるよう、楽しんでいただけるよう、頑張りますっ！ (2018年9月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - アキラさん» 作者も見たいですっ！ｗ 恋人らしい一年にできるよう頑張ります！ (2018年9月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 面白いです！オリジナルストーリー楽しみにしてます！ザンザスとの絡み？どうなるのかとっても楽しみです！これからも更新頑張ってください！ (2018年9月14日 0時) (レス) id: a998d0df73 (このIDを非表示/違反報告)
Misaki - 大好きです！まだ続いてくれて嬉しいです (2018年9月13日 22時) (レス) id: 069765687e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2018年7月22日 18時
