標的1062＊焼き付ける ページ19
俯く私の視界入った、一通の封筒。
貴「？」
Ｘ「前に手紙寄越しただろ。それの返事だ。」
「書くのに手間取った。」って続けるXANXUSさん。
返事……？ 私が書いた手紙への……？
思わずXANXUSさんを見れば、逆に見返される。
貴「ありがとうございますっ………！」
嬉しい……！
ぎゅと貰ったそれを抱きしめる。
貴「また手紙送ってもいいですか？」
Ｘ「あぁ。それから………」
片手は私の腰に回したまま、もう片方の手でテーブルに置いてある白いメモ紙を手に取った。
何だろうと思っていると、XANXUSさんはそれも私に差し出す。
Ｘ「俺直通の電話番号だ。電話しろ。」
貴「えっ……」
暗殺者であるXANXUSさんが電話番号を教えてくれるとは思ってもいなかった。
だって、これを他の人に知られちゃ良くないと思うし……。
私の表情から読み取ったのか、XANXUSさんは「問題ねぇ」と言う。
Ｘ「会えねぇ分、声くらいは聴かせろ。」
貴「はい……」
Ｘ「月に一度は電話しろ。」
貴「えっ……！」
Ｘ「日に一度がいいか？」
貴「つ……月に一度で……」
私が携帯電話を持てばいいんだろうけど、今のところお母さんとそういう話になったことはない。
高校に入るくらいに相談しようかな……？
ただ、私にとって親にこういう相談というのは緊張させられるものだ。
これは子供の頃からずっと消えないもので、たぶん前世絡み。
そんなことを考えるけれど、それを表情に出すことなくメモ紙を握りしめる。
不意に視線を感じた。何だろうと見ればXANXUSさんがじっと私を見てる。
貴「……XANXUSさん……？」
Ｘ「なんだ。」
貴「私の顔……何か付いてますか……？」
Ｘ「いや。」
じゃあ、どうしてそうもじっと見られるんだろう？
だんだんといたたまれなくなってきて、視線を逸らす。
Ｘ「次いつ会えるか分からねぇからな。目に焼き付けてる。」
貴「ふぇっ……！」
結局、スクアーロさんたちが呼びに来るまでその深紅の瞳は私を映すだけだった。
恥ずかしい………。
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桜(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！ 上手く進めていけるか不安もありますが、頑張ります！ (2018年9月14日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - Misakiさん» ありがとうございますっ！ これからも続けて行けるよう、楽しんでいただけるよう、頑張りますっ！ (2018年9月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - アキラさん» 作者も見たいですっ！ｗ 恋人らしい一年にできるよう頑張ります！ (2018年9月14日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 面白いです！オリジナルストーリー楽しみにしてます！ザンザスとの絡み？どうなるのかとっても楽しみです！これからも更新頑張ってください！ (2018年9月14日 0時) (レス) id: a998d0df73 (このIDを非表示/違反報告)
Misaki - 大好きです！まだ続いてくれて嬉しいです (2018年9月13日 22時) (レス) id: 069765687e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2018年7月22日 18時
