標的８９‐３＊続・姫様と妖 ページ8
町を回り、空が茜色に染まる。
今日も楽しかった。
城の前まで送ってくれたXANXUSさんにお礼を言う。
貴「ありがとうございました。楽しかったです。」
Ｘ「あぁ。」
「俺もだ」って言うように撫でてくれる手。
それに嬉しさが込み上げる。
貴「あ、そうだ。XANXUSさん、最近何か悩み事でもあるんですか？」
Ｘ「………なぜだ？」
貴「何だか考え事してるみたいだって。ベルが。」
……………「さりげなく」って言ったベルの言葉、すっかり忘れてた。
私の言葉に、どうしてか眉間に皺を寄せるXANXUSさん。
あ、あれ……？
貴「XANXUSさん………？」
Ｘ「気にするようなことじゃねぇよ。」
貴「そう、ですか………。」
あまり聞かない方がいいのかな？
そう思って、それ以上聞くのをやめる。
貴「あのっ……！ 私ができることがあれば何でも言って下さい！ 力になりますから！」
自分でも驚くくらい、声が出た。
驚く私と同じように、驚くXANXUSさん。
それでもすぐ、私の頭を撫でて「あぁ」って言ってくれる。
それが、嬉しかった。
Ｘ「また出掛けるか？」
貴「はいっ！」
嬉しくて笑みが浮かぶ。
それを見て、XANXUSさんが帰って行った。
夕食の席で、城の主であるお父さんとお母さんに昼間のことを話した。
2人は、私が妖が見えることを知っているし、XANXUSさんのことも知ってる。
だから、驚くことなく聞いてくれた。
奈「ふふっ。良いお出掛けになったわね。」
貴「うんっ！ また行こうって約束もしたの。」
家「その時は、ちゃんと言うんだぞ？」
貴「うん。」
今度はどこで行こう。
今から、次が楽しみだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 463人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜(プロフ) - にくまんさん» ものすごく書きたいですっ……！ ですが、せっかくなので、それは本編の方で書こうと思います。いつになるか分かりませんが、続けていくことができれば本編の方で掲載します。 ありがとうございます。またよろしくお願いします！ (2018年4月26日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - 栗ボスちゃんが生まれた時や、妊娠中の話が読みたいです！ (2018年4月25日 21時) (レス) id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - campanaさん» VARIAとの対面ですね！ 了解です。リクエストありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2018年4月24日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
campana(プロフ) - リクエストで、栗ボスと包容ヴァリアーが原作ヴァリアーに行くのが見たいです。よろしくお願いします！いつも面白い作品ありがとうございます！！ (2018年4月23日 22時) (レス) id: 04f37541ec (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - わんセグさん» ありがとうございます！ 霧組がカッコよくなりそうですねｗ リクエストありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2018年4月1日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜
| 作成日時：2018年3月13日 19時
