標的７０‐２＊続・盲目夢主 ページ7
《XANXUSside》
Aへのボス継承が決まり、緊張していた会議室の空気が緩む。
九『あぁ、そうだ。XANXUSを補佐につけようと思っているんだ。』
Ｘ『あ？』
そんなことをジジイが言った時には、何を言い出すのかと思ったが。
AはVARIAのことを思い拒否したが、助けが必要なのは自覚しているらしく、最後は「頼む」と言ってきた。
…………守護者共もいるからな。頻繁な助けは必要ないだろう。
俺自身、拒む理由もない。
隣にいるAを見れば、初めてあった頃よりも大人びた顔が見える。
春には高校を卒業するんだったな……。
それを機にこちらへ来て、ボンゴレを執り仕切ることになる。
継承式は、Aがこちらへ来る4月。
およそ1か月後だ。
それまでは、もう少し日本にいる。
九「それじゃあ、解散だ。」
ジジイの言葉で会議は終わり、全員が出て行く。
Ｘ「A。手ぇ出せ。」
貴「はい。」
Aが上げた手を取り、席を立つ。
こうしてAが歩く時に手を取るのは、俺にとって自然なことになってる。
Aも迷いなく俺の手を取る。
ゆっくりとAのペースに合わせて歩く。
俺の手を取るのとは逆の手に持つ杖で、軽く床を打つ。
貴「皆さん、ビックリしてましたね。」
Ｘ「困惑が丸見えだった。最後には認めてた。心配ねぇ。」
貴「はい。」
ぎゅと俺の手を握るA。
1か月後には、世界最大マフィアの首領になる。
自分で学び、実際を知り、コイツ自身が決めたこと。
だが………………
それでいいのかと、自分の中で誰かが言っている気がする。
コイツを、危険な目には遭わせたくない。
戦う術も持たない。守られるだけのコイツを――
自分よりも誰かを優先するからこそ。
貴「私、思ってたより不安がないんです。」
Ｘ「………なぜだ。」
ふわりと笑みを見せるその顔から、目が逸らせなくなった。
初めて会った時のように。
貴「今までもそうだったけれど、XANXUSさんが居てくれるでしょ？」
あぁ、コイツは………
Ｘ「ったりめぇだ。」
ふわりと笑みを見せるAに、そっと口付けを贈った。
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桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 全てを原作通りの関係性にしちゃ面白くないし、夢主の個性が出ないと思ったので。楽しんでいただけて嬉しいです！ (2019年12月28日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - まず原作ではあり得ないことですよね？まぁ原作は主人公が男の子だからしょうがないこの小説の主人公はツナの成り代わりで女の子だからXANXUSと恋人同士になったりVARIAや骸と仲良く友達になったりしてますね？読んでて面白いです (2019年12月26日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» そうですね。 書き始めた時からXANXUSにとっての唯一無二であるといいな思っているので、そうあれていると嬉しいです。 (2019年12月24日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - なんだかこのXANXUS主人公がものすごく好きなんですよね？後ろから抱きついたりもう私もドキドキしちゃいますよ (2019年12月23日 18時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 作者も書いてて「あり？」ってなりましたｗ 最後はドタバタっていうのもまぁいいかなって思い直してやり切りました！ｗ (2019年12月22日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年11月26日 19時
