標的７９‐４＊色なし ページ49
《XANXUSside》
カスからの挨拶をさっさと終わらせ、急いでAの元へ足を進める。
青、黄、緑、淡い色。
色とりどりなドレスや装飾が大広間を飾っている。
それに、鮮やかな盛り付けをされている料理。
多色に見えている。
これが俺たちの普通だ。
足を進める先に、見えたAの姿。
貴「XANXUSさん！」
Ｘ「挨拶は済んだ。傍に居る。」
嬉しそうな、そんな笑みを見せる。
Aには灰色に見えているかもしれないが、今日のオレンジと黄のドレスもよく似合っている。
他の男の目に触れさせたくはねぇな。
立場上、そういかないのは分かっているが。
Ｘ「他の奴らはどうした。」
貴「料理を食べてたり、声をかけられてたり、色々ですね。」
山本や笹川は料理を食べ、時に他のファミリ−に声を掛けられている。
獄寺の奴がフォローに入っているが。
それを見てAがクスリと笑う。
前に、Aがポツリと言ったことがある。
『灰色の飲み物とか、灰色の料理とか……見るの、嫌なんです……。』
想像しても食欲が失せる。
流れる水すらも灰色で、いつも濁っている泥水のようにしか見えない。
野菜も肉も、全て灰色。
だから、飲み物や料理があちこちにあるこういう場はAも苦手にしている。
Aにとっては疲労が押し寄せる場だ。
貴「XANXUSさん。獄寺君と何かあったんですか？」
Ｘ「あ？」
貴「ちょっとピリピリしてたみたいだったので……。」
Ｘ「あぁ……。お前を疲れさせるなと言っただけだ。気にするな。」
睨んで言っておいた。
すぐに理解していたようだ。
まぁ、いつものことだからな。
貴「大丈夫です。XANXUSさん、心配症なんです……。」
Ｘ「言うじゃねぇか。」
ふにふにと頬を抓めば、「あぅ……」と妙な声を出す。
それに笑い、Aと他愛ない話をする。
コイツを支えることができれば、俺はそれでいい――
【もしも、夢主が見る景色に色がなかったら……？；END】
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桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 全てを原作通りの関係性にしちゃ面白くないし、夢主の個性が出ないと思ったので。楽しんでいただけて嬉しいです！ (2019年12月28日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - まず原作ではあり得ないことですよね？まぁ原作は主人公が男の子だからしょうがないこの小説の主人公はツナの成り代わりで女の子だからXANXUSと恋人同士になったりVARIAや骸と仲良く友達になったりしてますね？読んでて面白いです (2019年12月26日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» そうですね。 書き始めた時からXANXUSにとっての唯一無二であるといいな思っているので、そうあれていると嬉しいです。 (2019年12月24日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - なんだかこのXANXUS主人公がものすごく好きなんですよね？後ろから抱きついたりもう私もドキドキしちゃいますよ (2019年12月23日 18時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 作者も書いてて「あり？」ってなりましたｗ 最後はドタバタっていうのもまぁいいかなって思い直してやり切りました！ｗ (2019年12月22日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年11月26日 19時
