標的７６‐７＊原作 ページ38
《(包容十年後)XANXUSside》
ク「ボスの傍にいるの……？」
ク(包10)「うん。でも犬と千種にも会ってる。骸様とも連絡を取ってるから。」
貴「骸に会う時は、クロームを介することもあるよね。」
京「十年経っても皆仲良しなんだね！」
ハ「ハルたちとも仲良しですか？」
貴「もちろんっ！」
食事も終わり、Aも女共やこちらの奴らと話している。
先程からずっと笑顔だ。
それは良いことだ。
Ｘ「そっちは十年経っても変わりゃしねぇな。」
Ｘ(包10)「今は妻だが？」
フッと笑うこちらの俺。
十年前はこうだったか……。
それに懐かしさを覚える。
Ｘ「そっちの……」
騒いでいるカス共には聞き取れないような、小さな音。
眉間に皺を寄せ言いづらそうにする様子は俺でも見ない。
Ｘ「そっちの………息子ってのはどうなんだ。」
………………。
こちらの俺に刺さっていることだったらしい。
一瞬言葉に詰まった俺を、こちらの俺が睨んでくる。
それに口角が上がった。
分からないだろうな……。
ここで俺がどういう存在だと言っても。
実際に触れなければ、親になったんだということを感じなければ――
Ｘ(包10)「見た目ならガキの頃の俺にそっくりだ。髪色だけが違うがな。」
Ｘ「………………。」
Ｘ(包10)「性格はA似だ。力がなくとも何かをしたいと言うほどに、逞しく育ってる。」
じっと俺を見る、こちらの俺。
いつかこの俺にも、俺がAを想うのと同じような相手ができれば、ガキができれば、俺が言おうとすることも分かるだろう。
そう考えながら、頭には息子が浮かぶ。
今、何をしているだろうか…。
ボフンッ！
Ｘ(包10)「っ！」
急に目の前に立ち込めた煙。
体が強張り、晴れていく煙で周りが見える。
見れば、旅館だった場所がボンゴレ本部の執務室に変わっている。
Aを始め、全員が居る。
戻って来たのか…。
がちゃ
？「みんな……？」
開いた扉。そこからこっそりと顔を見せた、俺と同じ深紅。
息子だ。
？「どこ行ってたの？ おでかけは、帰ってくるじかんを言わなきゃダメなんだよ？」
貴「ごめんなさい。」
怒ったように頬を膨らませるその姿に全員笑みがこぼれる。
？「むぅ……。なんで笑うの？」
ぎゅと飛びついてきた息子を抱き止めた。
【原作シリーズ7 十年後夢主と十年後XANXUS、ツナ達の元へ；END】
標的７７‐１＊雲雀と十年後XANXUSのお話→←標的７６‐６＊原作
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桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 全てを原作通りの関係性にしちゃ面白くないし、夢主の個性が出ないと思ったので。楽しんでいただけて嬉しいです！ (2019年12月28日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - まず原作ではあり得ないことですよね？まぁ原作は主人公が男の子だからしょうがないこの小説の主人公はツナの成り代わりで女の子だからXANXUSと恋人同士になったりVARIAや骸と仲良く友達になったりしてますね？読んでて面白いです (2019年12月26日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» そうですね。 書き始めた時からXANXUSにとっての唯一無二であるといいな思っているので、そうあれていると嬉しいです。 (2019年12月24日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - なんだかこのXANXUS主人公がものすごく好きなんですよね？後ろから抱きついたりもう私もドキドキしちゃいますよ (2019年12月23日 18時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 作者も書いてて「あり？」ってなりましたｗ 最後はドタバタっていうのもまぁいいかなって思い直してやり切りました！ｗ (2019年12月22日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年11月26日 19時
