標的７４‐２＊助ける ページ24
《マーモンside》
コテンって首を傾げる、僕らに一番近い所にいる女の子。
この子は頭が良いのかもしれない。
首を傾げながらも、僕らを警戒してる。
他の子に何かするなら、この子はきっと反撃してくる。
この子の目を見れば、それくらい分かる。
僕らの相手にはならないだろうけどね。
他の子は怯えてるけど、この子はまっすぐ僕らを見る。
この子がここに居る全員の中心的な存在なのかもしれない……。
Ｘ「コイツか……面白れぇ……。」
マ「ボス？」
かろうじて聞き取れたボスの声。
ボスを見れば、まっすぐ前の女の子を見てる。
クイッ、クイッ
ボスが指で出て来いって指示を出す。
女の子はちらりと後ろを見て、まっすぐボスを見る。
Ｘ「全員だ。連れて来い。」
この子が、言葉の意味を理解してるかどうかは分からない。
ボスと女の子が睨み合う。
数秒にも、数十秒にも感じるような、そんな時間。
僕もベルも何もせず見守る。
でも不意に、女の子が後ろに居る子供たちを連れて出て来た。
良かった……。
外に出るまでは幻覚で周りを誤魔化して、僕らは子供たちをボンゴレ本部に連れて行った。
ボンゴレ本部
子供たちは医療班に治療を任せて、九代目へ報告をする。
どうしてか、ボスがあの子を連れてきたけど……。
九「あの子たちは治療の後、施設に預けることにするよ。」
べ「ま、妥当だし。」
Ｘ「おい、ジジイ。」
隣に座ってるボスが九代目を睨んだ。
何だろう？
僕もベルもボスを見る。
ぐぃ
不意にボスの手が動いて、何かを掴んだ。
Ｘ「このガキは本部で引き取れ。」
べ「……え？」
ボスに首根っこ掴まれてゆらゆら揺れてるのは、あの女の子。
キョトンとして目を瞬かせ、茶色の長い髪がゆらりと動きに合わせて揺れる。
ちょっと待って。そんなに掴めるくらい軽いの？
九「…………なぜだい？」
驚きで返事が遅れた。
僕とベルも顔を見合わすけど、ボスがそう言う理由が分からない。
ボスはそれに答えることなく、ジャケットの内ポケットから何かを取り出して、机に置いた。
標的７４‐３＊助ける→←標的７４‐１＊もしも、非道に遭っていた夢主をXANXUSが助けたら……？
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桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 全てを原作通りの関係性にしちゃ面白くないし、夢主の個性が出ないと思ったので。楽しんでいただけて嬉しいです！ (2019年12月28日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - まず原作ではあり得ないことですよね？まぁ原作は主人公が男の子だからしょうがないこの小説の主人公はツナの成り代わりで女の子だからXANXUSと恋人同士になったりVARIAや骸と仲良く友達になったりしてますね？読んでて面白いです (2019年12月26日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» そうですね。 書き始めた時からXANXUSにとっての唯一無二であるといいな思っているので、そうあれていると嬉しいです。 (2019年12月24日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - なんだかこのXANXUS主人公がものすごく好きなんですよね？後ろから抱きついたりもう私もドキドキしちゃいますよ (2019年12月23日 18時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 作者も書いてて「あり？」ってなりましたｗ 最後はドタバタっていうのもまぁいいかなって思い直してやり切りました！ｗ (2019年12月22日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年11月26日 19時
