標的７２‐１＊大空たちのお話 ページ14
【大空たちのお話】
《ディーノside》
紅茶の入ったカップを手に、改めて周りを見る。
何て言うか、珍しい光景だな……。
この面子で集まることもねーから、一層強くそう思う。
貴「それでね、ナッツなんてベスターを見て飛び上がっちゃって。XANXUSさんの膝に乗るし……」
ユ「ふふっ。膝に乗るの好きなんですね。」
笑みを浮かべるAとユニは、こっちが見てても微笑ましい。
見てるオレも笑みが浮かぶ。
白「Aちゃーん。XANXUS君が睨んでくるー♪」
Ｘ「あ？」
こっちは視線を向けなくても、冷ややかな空気が伝わって来る。
＊
オレたちがこうして集まることになったのにも訳がある。
発端はAがユニと茶をするって話だった。
ボンゴレ本部に九代目と話に行ったオレは、そこでAとXANXUSに会った。
そこで、Aがオレに「ユニと茶をする」んだって笑顔で話してくれた。
で、Aはオレにも誘いを掛けてくれた。
それを断る理由はないし、オレはすぐオッケーした。
…………その時点でもXANXUSは眉間に皺寄せてたんだが。
そして問題が起きた。
白蘭も一緒だって聞いたXANXUSが「俺も行く」って言いだした。
まぁ、未来であったことを思えばXANXUSがそう言うのも分かる。
で、オレらは3人でジッリョネロファミリーに来た。
ユ「ディーノさんも来ていただいて、ありがとうございます。」
デ「おぅ。未来での一件からちゃんと話したこともなかっただろ？」
ユ「はい。」
ミルフィオーレのことは未来のこともあって、オレも気にしてる。
まぁ、他のファミリーの事情に易々と踏み入ることはできねーが、何かあった時は協力できればいいと思ってる。
デ「にしても………」
オレとユニはちらりと視線をそっちに向ける。
貴「もう……2人とも！」
Ｘ「このカスを簡単に許すな。」
白「今の僕はユニちゃん1番だよ？」
貴「むぅ……」
へらって笑ってる白蘭、白蘭を睨んでるXANXUS、両者の間で頭を抱えてるA。
それを見てユニと苦笑する。
ユ「すみません、XANXUSさん。」
Ｘ「お前が謝ることじゃねぇ。」
白「ゴメンね♪」
Ｘ「カッ消すぞ。」
XANXUSもユニを睨むことはねーな。
女の子には当然優しくねーとな。
けど、XANXUSもため息をついてAの髪に触れる。
貴「ゴメンね、ユニ。」
ユ「いえ。」
白「ゴメンね〜。」
やっとそれぞれが笑みを見せた。
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桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 全てを原作通りの関係性にしちゃ面白くないし、夢主の個性が出ないと思ったので。楽しんでいただけて嬉しいです！ (2019年12月28日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - まず原作ではあり得ないことですよね？まぁ原作は主人公が男の子だからしょうがないこの小説の主人公はツナの成り代わりで女の子だからXANXUSと恋人同士になったりVARIAや骸と仲良く友達になったりしてますね？読んでて面白いです (2019年12月26日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» そうですね。 書き始めた時からXANXUSにとっての唯一無二であるといいな思っているので、そうあれていると嬉しいです。 (2019年12月24日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - なんだかこのXANXUS主人公がものすごく好きなんですよね？後ろから抱きついたりもう私もドキドキしちゃいますよ (2019年12月23日 18時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 作者も書いてて「あり？」ってなりましたｗ 最後はドタバタっていうのもまぁいいかなって思い直してやり切りました！ｗ (2019年12月22日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年11月26日 19時
