標的７８２＊怒り ページ10
《XANXUSside》
背に走る痛みに気づかないフリをしながら、Aの元へ走る。
合流した跳ね馬はヒバリの元へ走り、幹部は俺と共にAの元へ急ぐ。
守護者それぞれにも救護の手が回っている。
べ「A！」
ス「しっかりしろぉ゛！」
俺はAの体を支えながら、ゆっくりと起こす。
口元についている血。
まだ咳き込み、当てた手にも血が付く。
クソッ………。
こんなにもボロボロにさせた…。
情けない自分に怒りが込み上げる。
背を負傷するのは戦闘では最悪だ。
何をするにも傷が響く。
背の痛みで銃弾を逸らすなんざ、カスみてぇな失態をした。
リ「A。」
傍に来たリボーンの声に、微かに頷いたA。
だが顔は上げられず、グッと拳が握られる。
グッと噛みしめた奥歯に、震える拳。
ル「Aちゃん……」
レ「奴らめっ……！」
ギッと顔を歪めるそれぞれ。
俺たちですら、奴らの企みに気づけなかった。
完全に油断した。
クソッ………。
胸の内で何度目か知れない舌打ちをする。
べ「A……？」
何も言わず立ち上がったA。
俺たちはそれを見上げる。
髪に隠れた表情は見えず、ただ拳が握られていることだけが分かる。
マ「ちょっとA！」
ス「どこ行く気だぁ！」
何も言わず、シモンの連中が去った方へ足を進めだす。
俺たちがいくら声を掛けても、その足を止めない。
獄寺や笹川も立ち上がろうと動き、ジジイたちに止められている。
獄「十代目、オレも………！」
貴「来ないで。」
まるで怒りを込めたようなその声に、全員が押し黙った。
A………？
その声も、その背も、今までも見たどれとも違う。
ただ怒り任せのように歩く。
リ「待て、A。お前、どーする気だ。」
貴「シモンを追う。」
振り返らない。
リ「リングもぶっ壊されたお前に、何ができる。」
その声は、殺気をこめたように低いものだった。
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桜(プロフ) - 猫髪さん» 大きく成長してる獄寺君ですね。カッコいいです！ これからも頑張ります！ (2017年11月3日 17時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫髪 - ごっきゅんカッコイイネ！ス「かっこよくてもその呼び方なんだなぁ」おぉ 久しぶりスク 今日を合わせて3連休よ ス「面倒な宿題あるけどなぁ」そうなんだよ 作品展でつくるななんか設計図的ななんかよ 面倒だね これからも頑張ってください！ (2017年11月3日 14時) (レス) id: ca78c9dada (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - わんセグさん» なんでなんでしょうね？ｗ 原作でも思いましたけど……。 (2017年11月1日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
わんセグ - しとぴっちゃん怖いです。なんでそんなに詳しいのか。しかも幼少の頃も知ってるって・・・。一瞬ゾワッとしました。更新楽しみに待ってます。 (2017年11月1日 18時) (レス) id: 516a837241 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 猫髪さん» これからは色々ありますね。ありがとございます。気を付けます！ (2017年10月29日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年9月15日 17時
