標的８０５＊火 ページ35
獄寺君だって、平気なはずない。
今は2人で進まなきゃ………。
大丈夫……。
先輩のことは心配だし、迷うことは沢山けど。
でも、それを話すことに、今は遠慮や躊躇いを前ほどに感じない。
『大丈夫っス。オレらがいます。一緒に考えましょう、十代目！』
これも全部、獄寺君のおかげ。
それからしばらく歩き続ければ、いつの間にかランボは寝ちゃった。
空はもう、オレンジから黒に変わろうとしてる。
リ「日が暮れそうだな。今日はここで野宿するしかねーな。」
貴「虫………」
獄「十代目！ 虫避け使ってください！」
日が出てるうちに近くで薪を集める。
キャンプみたい……。
そうだ。今度の夏は皆でキャンプをしよう。
きっと楽しい。
心の中でそう決めて、獄寺君とリボーンの元へ走る。
薪を一か所に集めれば、獄寺君が火をつけてくれる。
九代目から貰った荷物から食料と寝袋を出す。
ランボはもう寝てるから、そっと寝袋に入れてあげる。
私たちは3人で火を囲み、改めて話をする。
獄「引き分けで両方が敗者にされるんなら、勝つしかないですね。」
リ「あぁ。紅葉の実力を見ても分かった通り、シモンの連中の力は凄まじいもんだ。油断すんじゃねーぞ。」
貴/獄「はい！」
島の夜は少し冷える。
火に手を翳す。
リ「A。」
貴「なに？」
リ「思ってること、言ってみろ。」
まっすぐ合ったリボーンの目。
きっと迷ってることも、リボーンには全部お見通し。
獄寺君も私を見て頷く。
2人を見ていれば自然と言葉が出てきた。
貴「……助けるためにここに来たのに、1人を失くしたことに、どうすればいいのか迷ってる。」
膝を抱え、ぎゅと抱き込む。
自分で思ってたより、言葉はスッと出て来る。
貴「それに、私………自分の誇りが分からない。」
持ってる自覚もない。
了『オレは知っている！ お前の誇りを！』
本当に、あるのかな………？
リ「折れるなよ。」
貴「？」
リボーンは変わらずまっすぐ私を見る。
黒い瞳に、火のオレンジが揺れて見えた。
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桜(プロフ) - 猫髪さん» 大きく成長してる獄寺君ですね。カッコいいです！ これからも頑張ります！ (2017年11月3日 17時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫髪 - ごっきゅんカッコイイネ！ス「かっこよくてもその呼び方なんだなぁ」おぉ 久しぶりスク 今日を合わせて3連休よ ス「面倒な宿題あるけどなぁ」そうなんだよ 作品展でつくるななんか設計図的ななんかよ 面倒だね これからも頑張ってください！ (2017年11月3日 14時) (レス) id: ca78c9dada (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - わんセグさん» なんでなんでしょうね？ｗ 原作でも思いましたけど……。 (2017年11月1日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
わんセグ - しとぴっちゃん怖いです。なんでそんなに詳しいのか。しかも幼少の頃も知ってるって・・・。一瞬ゾワッとしました。更新楽しみに待ってます。 (2017年11月1日 18時) (レス) id: 516a837241 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 猫髪さん» これからは色々ありますね。ありがとございます。気を付けます！ (2017年10月29日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年9月15日 17時
