標的８０４＊財布 ページ34
＊
どこかの町。
歩く赤毛の青年に声を掛けた、蜂蜜色の髪の青年。後ろには赤髪の青年を連れている。
『財布を落としたぜ。パオロん家の納屋に。』
そう言って蜂蜜色の髪の青年が赤毛の青年に渡したのは、復讐者が“鍵”と言っていたあの袋。
『あぁ……。そいつはまいったな……。その財布はわざと落としてきたんだ。パオロが地主の不当な虐めにあって、家族みんな飲まず食わずのひどい有様で、見ていられなかったんでな。』
『そうか……。それは余計なことをしてしまったな……。だがパオロん家のことなら心配ないぜ。俺たちが買い集めた食料をパオロの納屋に落としてきた。』
互いに同じことをしたと笑い合う2人。
『僕はシモン＝コザァート。』
『俺はジョットだ。こいつは相棒のG。』
互いの紹介を終えた2人は、握手をした。
＊
そこで、映像が途切れた。
…………………。
初代シモンと、初代ボンゴレ。
2人の出会いの記憶。
復「その財布は戦闘ののち譲渡するよう、ジョットとコザァートより託された。7つの鍵の1つ目だ。」
貴「7つの鍵……？」
獄「1つ目ってことは、まさかこれからも戦うたびに出てくんのか？」
あと6つ…。
あの記憶の続き……。
貴「じゃぁ、2人の間に何かあったのかも分かるんじゃ……！」
リ「その可能性はあるな。」
次の戦闘で敗者が現れるのを待つと言い残し、復讐者は姿を消した。
次……。
ラ「了平がオバケに連れて行かれちゃったもんねー！」
貴「………………。」
ランボが大声で泣き出した。
助けに来たはずなのに、牢獄に……。
怖いよね……。
獄寺君はそんなランボを鬱陶しがりながらも、鞄から何かを手に取った。
獄「オラよ！ ブドウ飴世界の6品種セット！ 1つやる！」
ラ「あらら？ 色んな味があるもんね！」
ランボが泣き止んだ。
それに少し驚く。
いつもなら獄寺君、叱り飛ばしてるのに…。
リ「獄寺のおかげでアホ牛が大人しくなった隙に、できるだけ進むぞ。」
獄寺君と頷き合い、また歩き出す。
獄寺君の背中にへばりついてるランボがもう寝てる。
獄「ったくアホが！ 神経が細ぇのか太いのか……。」
貴「代わろうか？」
獄「いえ！ これくらい平気っス！」
ニッと笑みを見せる獄寺君。
それに、安心させられた。
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桜(プロフ) - 猫髪さん» 大きく成長してる獄寺君ですね。カッコいいです！ これからも頑張ります！ (2017年11月3日 17時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫髪 - ごっきゅんカッコイイネ！ス「かっこよくてもその呼び方なんだなぁ」おぉ 久しぶりスク 今日を合わせて3連休よ ス「面倒な宿題あるけどなぁ」そうなんだよ 作品展でつくるななんか設計図的ななんかよ 面倒だね これからも頑張ってください！ (2017年11月3日 14時) (レス) id: ca78c9dada (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - わんセグさん» なんでなんでしょうね？ｗ 原作でも思いましたけど……。 (2017年11月1日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
わんセグ - しとぴっちゃん怖いです。なんでそんなに詳しいのか。しかも幼少の頃も知ってるって・・・。一瞬ゾワッとしました。更新楽しみに待ってます。 (2017年11月1日 18時) (レス) id: 516a837241 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 猫髪さん» これからは色々ありますね。ありがとございます。気を付けます！ (2017年10月29日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年9月15日 17時
