標的５５‐４＊姫様と妖 ページ36
悪意は感じられないから、とりあえず話をすることにした。
妖と話すのはもう慣れてる。
Ｘ「姫だってわりには庶民的だな。」
貴「そうですか？ 皆が居てこそじゃないですか。」
そう言うと妙なものを見るような目で私を見る。
なんだかムッとして睨み返すと笑われる。
なんだか納得いかない……。
Ｘ「まぁ、自分の手柄のように威張るカスよりはずっとマシだな。」
貴「………そうですか。」
あまりの言い草に、ガクリと肩が落ちる。
妖には、そう見えるものかな……？
価値観の違い……？
思わず真剣に考える。
貴「XANXUSさんたちは、普段どんな生活をしてるんですか？」
Ｘ「人の陰で暮らしている。見える奴も少ねぇからな。気楽だ。」
人の生活の中、その陰の中で暮らす妖たち。
見られない中で、ひっそりと………。
頭の中でそんな生活を想像する。
Ｘ「人と妖は別モンだ。一緒に考えてんじゃねぇ。」
貴「！」
私の考えなんてお見通しみたいに、じっと私を睨んで言う。
それも、そうだよね……。
ため息をついて立ち上がったXANXUSさんに倣って私も立つ。
貴「もう……？」
Ｘ「長居するつもりもねぇ。」
ガッと窓に足をかけ、一瞬動きを止めた。
Ｘ「おい。」
くるりと私を振り返り、足を下ろして私の前に立つ。
何だろう……？
Ｘ「やる。」
そう言って、私の手に乗せたのは綺麗な簪。
目を惹くのは、大きな蝶。
垂れる房には、よく見れば花びらが混ざってる。
貴「これ………」
Ｘ「何か持って行けとカス共がうるせぇからな。」
突き放すようなぶっきらぼうな言い方に、思わずクスリと笑みがこぼれる。
嬉しい……。
貴「ありがとうございます。大切にしますね！」
Ｘ「…………あぁ。」
今度こそ振り返らず、XANXUSさんは帰っていった。
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桜(プロフ) - 猫髪さん» それは大変ですね……。隣に立っても恥ずかしくないくらいってことにしておきましょうｗ これからも頑張ります！ (2017年10月8日 19時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫髪 - 夢主ちゃん…1つ言っておくよ…XANXUSと同じ所に立つと言うのなら スクちゃんに『此奴には勝てない…』と思われるまで無理だと思うけど夢主ちゃんならいけると思うよ！ス「どっちだよ」やぁスクちゃん これからも頑張ってください！ (2017年10月8日 19時) (レス) id: ca78c9dada (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - わんセグさん» これまた意外な人ですね……。ボスが怒りそうですｗ 検討してみます。リクエストありがとうございます！ (2017年10月6日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
わんセグ - 白蘭と夢主の入れ替わりはどうですか？ (2017年10月6日 18時) (レス) id: 597c6ec342 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ファイアリーさん» 夢主を交え、3人の話を考えてみますね。上手く書けるかな……？ リクエストありがとうございます。頑張ってみます！ (2017年10月6日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年8月22日 17時
