標的５５‐３＊姫様と妖 ページ35
空は暗く、月が空に浮かぶ。
月明かりだけでも十分に明るい。
自室の窓から空を眺める。
貴「綺麗……」
「昼間とは違って、姫らしい恰好してんじゃねぇか。」
貴「………っ！」
1人のはずの自室にある、誰かの声。
突然の声に、すぐに振り返る。
ぐぃ
貴「っ！」
振り返ると同時に顎を取られ、上を向かされる。
言うことを聞かない体。その中で見えた深紅。
「他の奴らが散々噂してどういう奴かと思ったが……悪くはねぇな。」
私よりずっと背の高い男性。
なんで、ここに……？
だって城には多くの人がいる。
知らない人が居れば誰かの目につく。
なのに………
貴「妖………？」
この感じ。それにここに入って来てること。
妖ならそれも頷ける。
私の言葉に「そうだ」とうっすら笑みを浮かべる。
やっと解放され、妖の全容が目に入る。
姿は人と同じだけれど、感じる妖独特の気配。
着物を着流し、その上に羽織を羽織っている。
貴「えっと、一体………」
戸惑って言葉の出ない私を笑い、話してくれた。
この妖――XANXUSさんは他の妖が私の噂をしてるのを聞いて興味を持ったらしい。
一目見てみようとやって来た、ってこと。
貴「でも、昼間って……？」
Ｘ「俺の隣に立って小物みてただろ。」
貴「えっ！ あの時の……！？」
顔を見なかったから全然気づかなかった。
あの時ちょうど姫だってことがバレたから、XANXUSさんはすぐに噂の私だってことが分かったらしい。
貴「…………ちなみに、どういう噂なんですか？」
Ｘ「妖相手に臆するどころか進んで話かけてくる変わった人間。」
貴「私が変わり者ってことですか！」
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桜(プロフ) - 猫髪さん» それは大変ですね……。隣に立っても恥ずかしくないくらいってことにしておきましょうｗ これからも頑張ります！ (2017年10月8日 19時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫髪 - 夢主ちゃん…1つ言っておくよ…XANXUSと同じ所に立つと言うのなら スクちゃんに『此奴には勝てない…』と思われるまで無理だと思うけど夢主ちゃんならいけると思うよ！ス「どっちだよ」やぁスクちゃん これからも頑張ってください！ (2017年10月8日 19時) (レス) id: ca78c9dada (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - わんセグさん» これまた意外な人ですね……。ボスが怒りそうですｗ 検討してみます。リクエストありがとうございます！ (2017年10月6日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
わんセグ - 白蘭と夢主の入れ替わりはどうですか？ (2017年10月6日 18時) (レス) id: 597c6ec342 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ファイアリーさん» 夢主を交え、3人の話を考えてみますね。上手く書けるかな……？ リクエストありがとうございます。頑張ってみます！ (2017年10月6日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年8月22日 17時
