標的５３‐２＊巫女と式神 ページ24
神社各所の掃除。
敷地が広いから時間がかかる。
いつものように竹箒で外を掃く。
手伝うこともなく、じっと私の様子を見てるXANXUS。
私がどこかに行くと、必ずと言っていい程ついて来る。
以前は気になってたけど、今は気にならない。
Ｘ「毎日してよく飽きねぇな。」
貴「大切なことだからね。」
XANXUSは何もしないことが退屈じゃないのかな？
そう思ったけど、聞くのはやめる。
テキパキと掃除を終え、自室に戻る前に道場に行く。
ウチの神社には裏手に道場がある。
中央に正座して、フッと息を吐く。
入り口にいるXANXUSの気配。
それから――――
ゆっくりと目を開ける。
開けて見える視界。
集中すれば感じるモノは多くある。
ふぅと息を吐くと、すぐ傍にXANXUSがやって来る。
Ｘ「誰もいねぇ時にはするなよ。」
貴「うん。」
霊力をコントロールするための、精神修行。
集中していれば、感じるモノがある。
それはかなりの集中力を必要とするから、簡単にできることじゃない。
もし悪いモノが近くに居れば、精神集中してると無防備を晒すことになる。
だから、1人でするのは危険。
でも、
貴「XAXNUSが居てくれるから、大丈夫。」
いつも傍に居てくれるから。
何も言わなくても、ずっと――――
ピクリと反応したXANXUSに腕を引かれる。
貴「っ！ ちょっと！」
Ｘ「どうせまた疲れてんだろ。大人しくしてろ。」
軽々と抱き上げられて、暴れると抑え込まれる。
力の差はまだまだ開いてる。
それに唇を噛みしめる。
いつもより近くに見える、XANXUSの顔。
精悍な顔つき、強い瞳。
…………それにドキリとする。
って、式神にこんなこと思ってどうするの！
自分を叱咤して気を引き締め直す。
よしっ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 367人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜(プロフ) - 猫髪さん» それは大変ですね……。隣に立っても恥ずかしくないくらいってことにしておきましょうｗ これからも頑張ります！ (2017年10月8日 19時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫髪 - 夢主ちゃん…1つ言っておくよ…XANXUSと同じ所に立つと言うのなら スクちゃんに『此奴には勝てない…』と思われるまで無理だと思うけど夢主ちゃんならいけると思うよ！ス「どっちだよ」やぁスクちゃん これからも頑張ってください！ (2017年10月8日 19時) (レス) id: ca78c9dada (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - わんセグさん» これまた意外な人ですね……。ボスが怒りそうですｗ 検討してみます。リクエストありがとうございます！ (2017年10月6日 19時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
わんセグ - 白蘭と夢主の入れ替わりはどうですか？ (2017年10月6日 18時) (レス) id: 597c6ec342 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ファイアリーさん» 夢主を交え、3人の話を考えてみますね。上手く書けるかな……？ リクエストありがとうございます。頑張ってみます！ (2017年10月6日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜
| 作成日時：2017年8月22日 17時
