標的１６-４＊幼児化 ページ36
《XANXUSside》
Aが小さくなった。
それ自体はバズーカの故障で起こったことであり、そういうこともあるのかと驚くだけのことだ。
それ自体は………
貴「ざーん…ざーすー……さん……？」
俺を見上げ首を傾げるこの姿を、視界に入れなければ……。
そう思いながら思わず目元を覆う。
あぁそうか。ガキの頃のAはこういうふうだったのか……。
それを見るのは新鮮でもあるが、恋人のこの姿をどう受け止めるべきか……頭が一杯である。
茶色く長い髪は結われ、大きくクリッとした目が俺を見る。
べ「ボスへのダメージでかくね？」
ス「耐えろよぉ゛……。」
レ「ボス！ Aが元に戻るまでです！」
リ「しゃーねーな。A、砂の城でも作ってろ。」
貴「つくるっ！」
リボーンの言葉に楽し気に浜へ駆けて行く。
……………精神までガキに戻ったか。
砂を山のように盛っている。
山本やベルたちが一緒になって作っている。
………………………。
Aのガキの頃はあんなふうだったのか……。
ガキの頃なんざ知りもしねぇことだが、こういう状況ではそういうことも考える。
………聞いたこともなかったな。
そういえば家光の奴がよく身内の惚気話をしていた。
真面目に聞いたことなど一切ないが。
ガキのAがペタペタと砂の山を叩いている。
騒ぐカス共と一緒になって笑っている。
………………………。
ガキの頃から、今とほとんど変わらないのか……。
しばらくすれば小さな城が出来上がった。
それを満足そうに見ている。
そうして遊んでいれば、日も傾いて来る。
べ「そろそろ戻ろ―ぜ。王子腹減ったー。」
獄「とんだ我儘野郎だな。」
べ「んだよ。やんの？」
貴「けんかは、めっ！」
Aに止められ、揃って動きを止めた。
一つ息をついて椅子から立つ。
貴「ざんー！」
Ｘ「…………………なんだ。」
いつもと違う呼び方に反応が遅れる。
言いやすいように言っているんだろう。
呼び方の変わった奴は他にもいるようだ。
俺の元に駆けて来て、俺を見上げる。
貴「おしろ、できたっ……！」
Ｘ「……………そうだな。」
貴「うんっ！」
変わらない笑みを浮かべるAの頭を撫でてやった。
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桜(プロフ) - かんなさん» ありがとうございます！ (2017年2月24日 17時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - はい！こちらこそよろしくお願いします！これからも頑張って下さい！ (2017年2月23日 19時) (レス) id: 5565f7608f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - かんなさん» そうですねｗ これからもよろしくお願いします！ (2017年2月23日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - あっ、物凄い勢いで入って来そうです笑 (2017年2月22日 18時) (レス) id: 5565f7608f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - マコさん» 旦那が突撃してきそうですｗ お兄ちゃんですね。 これからもよろしくお願いします！ ところでリクエストいただいた「兄妹愛」、義兄妹設定でもよろしいですか？ ハッピーエンドにさせたくて…。 (2017年2月22日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年1月9日 19時
