標的１４-３＊過去の子供 ページ25
無遠慮な足音が向かってくる。
それを見れば、私を見て首を傾げる複数の男の人たち。
…………ガラの悪そうな人たち…。
「おいおいんだぁ？ 珍しい女だなぁ？」
「おい姉ちゃん。そのガキに近づかねー方がいいぜー？」
「血みてーな真っ赤な目してて気色悪ぃーからなぁ！」
下品な声でげらげらと笑う。
何言ってるの……？
男の人たちの言葉に振り向くことも、反応することもない子。
その表情は見えない。
血の色だって言いたいの？
今も笑ってる男の人たちに、どうしようもなく腹が立った。
貴「くだらない。」
「…………あぁ？」
スッと立てば、睨みつけて来る。
それじゃ全く怖くない。
もっと、心の底から冷える様な目を知ってる。
逆に男たちを睨む。
「………っ！」
貴「この子の目が血の色？ その言葉が、どれだけこの子の胸に刺さるものだと思ってるの！」
私の声に一歩後ずさる。
貴「平気で人を傷つける様なことを言うな！」
「んだとっ！ この女！」
？「……！」
なんの策もなく振るわれる拳。
避けるのは簡単。
逆に一発蹴り食らわせ、地面に転がす。
後の人たちもただ腕っぷしにモノを言わせるだけ。
そんなに重心がぶれてると、踏ん張れないよ。
逃げ腰になって去っていく人たち。
振り返れば男の子が目を見開いて私を見てる。
そんなにおかしなこと、したかな……？
貴「巻きこまなかった？ ケガしてない？」
？「………ない。」
貴「良かったぁ。」
これでケガでもさせてたら、もうどうしようかと……。
？「あんた……」
貴「ん？」
見れば戸惑うような深紅の瞳が私を見る。
やっぱりXANXUSさんだ。
揺れているように見えるその目。
貴「私は、すごく綺麗な瞳だと思うよ。私が一番好きな色。」
Ｘ「！」
驚いたような目。
初めてその瞳を見た時から、ずっとそう思ってる。
意思の強い、まっすぐで眩しい炎の色。
だから、その瞳は大好きなんだ。
Ｘ「気味……悪いと思わないのか……？」
貴「思わない。」
手を差し出せば、すごく恐る恐る私の手を取ってくれる。
その小さな手は、微かに震えていた。
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桜(プロフ) - かんなさん» ありがとうございます！ (2017年2月24日 17時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - はい！こちらこそよろしくお願いします！これからも頑張って下さい！ (2017年2月23日 19時) (レス) id: 5565f7608f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - かんなさん» そうですねｗ これからもよろしくお願いします！ (2017年2月23日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - あっ、物凄い勢いで入って来そうです笑 (2017年2月22日 18時) (レス) id: 5565f7608f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - マコさん» 旦那が突撃してきそうですｗ お兄ちゃんですね。 これからもよろしくお願いします！ ところでリクエストいただいた「兄妹愛」、義兄妹設定でもよろしいですか？ ハッピーエンドにさせたくて…。 (2017年2月22日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年1月9日 19時
