標的５４０＊お前の ページ46
《XANXUSside》
ジル「お……？ あれって……」
オ「間違いありません。『VARIA』のボスにして、かつてボンゴレの十代目に最も近いと言われた男………XANXUS！！」
このカス、いらねぇことをベラベラと……。
息子はその眉間に皺を寄せ、敵を睨んでいる。
息子は、十代目の座を賭けてAと俺が戦ったことを知らない。
そもそも『揺りかご』や『リング争奪戦』は、上層部のみが知ることだ。
が、カス共の話や学びの中から本当は知っているかもしれない。
ただ俺がジジイの息子(本当は違うが)だということは知っている。
頭の良いコイツなら、気づかなくていいところまで気づきそうだ。
俺としても、話したい内容ではない。
ジル「とてつもなく目つき悪ぃー。まさに不良軍団の大将だな。」
ハッ。
聞く意味のない言葉だ。
くだらねぇ。
そう思っていると、
？「………何だって？」
いつもより低い声が聞こえた。
思わず目を向ける。
ジル「ん？ そのガキ……」
オ「XANXUSとボンゴレ十代目、沢田Aの息子！」
俺の上で、息子がその深紅の目を鋭くさせカス共を睨んでいる。
ほォ………なかなかな殺気だ。
ジル「ししっ。所詮は親の力に頼ってんだろ？」
？「っ………。」
さっきまでの殺気が消え、息子の肩が跳ねる。
コイツは自分に力がないことを誰よりも分かっている。
親である俺達の影響が大きいことも。
俺達も分かっている。
だがらこそ、そこで俺達が口を出せば「ほらやっぱり」ということになりかねない。
なら……………
Ｘ「言い返さねぇのか？」
？「え……？」
息子が驚いたように俺を見る。
さっさとあのカスをカッ消してしまおうかと思ったが、これだけはコイツにやらせるか。
Ｘ「これは、お前の戦いだ。俺は手を出さねぇ。」
？「！」
さっと膝から下り、俺が足を乗せているテーブルの前に立つ。
この距離なら、何かあってもベスターの咆哮で防ぐことができる。
俺から見えるのは、小さな背中。
なのに、今は頼もしく見える。
間違いなく、大きな成長を見せている。
今その深紅の目は、カス共を睨んでいるんだろう。
どうする？
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桜(プロフ) - マコさん» べスターカッコイイですね！ 2人にだけはゴロゴロ喉鳴らしてそうですｗ これからもよろしくお願いします！ (2017年2月12日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
マコ(プロフ) - ベスターかっこいいまさしく王様だねザンザス君似でマジ2人の事愛してるねぇー大好きだわwっと言う事でこれからも更新頑張って下さいね(*≧∀≦*) (2017年2月11日 23時) (レス) id: e75afa03b9 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - faiさん» こんなふうに育ってくれるといいですね。これからも頑張ります！ (2017年2月11日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
fai - 栗ボスめっさいい子やん子供作るならこんな子に育てたいな 更新頑張って下さいっ！ (2017年2月10日 20時) (レス) id: 77a8d57a5d (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - マコさん» 口にするだけって簡単かもしれないけど、その実すごく勇気が欲しいですよね。栗ボスには精一杯頑張ってほしかった。 これからもよろしくお願いします！ (2017年2月10日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年1月1日 18時
