標的５２７＊事情聴取 ページ32
《XANXUSside》
Ｘ「――で、勝手に出て行ったわけか。」
？「ごめんなさい。」
俺の前に座り、シュンとしている息子。
少し休息を取り、目が覚めた時いなかった。
一瞬焦ったが、すぐにこっちへ来る気配がした。
戻ってからとりあえず座らせて事情聴取をしている。
Ｘ「条件、忘れたわけじゃねぇだろう。」
？「はい……。お父さまから離れない、何かあったらしがみつく。」
Ｘ「この古城を『VARIA』が占拠したとはいえ、何かあったらどうするつもりだった。」
？「ごめんなさい…。」
ぎゅと拳を作り、強く握りしめている。
何もしないでいることがコイツの緊張を強めていることぐらい分かる。
あいつらに会いたいと思うことも、ただ一言声をかけたいと思うことも、緊張が高まっている証拠だ。
Ｘ「…………次はねぇぞ？」
？「はい……。」
俺はリングに炎を灯し匣を開ける。
「ガゥ」
？「あっ！」
中から出てきた白いライオン。
ただのライオンじゃねぇが。
いざという時のために出しておく。
それに……
「グルル……♪」
？「うわっ！ ベスタ―！」
息子にじゃれるライオン―――ベスタ―。
顔を舐め、尻尾もゆらゆらと揺れている。
？「っく、くすぐったいよっ……！ ベスター！」
これで緊張もとけるだろう。
ベスタ―と息子は、よくじゃれている。
走り回ったり、中庭で昼寝をしたり。
だからこそ、緊張をほどく一番の方法でもある。
「し……失礼します……。」
Ｘ「入れ。」
入って来たのは、さっき俺が吹っ飛ばした隊員の1人。
息子の事情聴取時だったもあって、苛立って吹っ飛ばした。
息子が止める暇を与えず。
オドオドとし、報告をする。
「ス……スクアーロ作戦隊長より、肉は後で用意すると…」
Ｘ「チッ」
思わず舌打ちをすれば、カスが大袈裟なほどビクリと反応する。
？「お父さま、お腹減った？」
Ｘ「少しな…。お前は減ってないか？」
？「うん。大丈夫。」
ベスタ―の鬣から顔を上げ言う。
………鬣に顔埋めるの好きだな。
「それから……」
Ｘ「何だ。」
まだあるのか？
はっきりしない報告に苛立つ。
ふと息子が隊員を見れば、明らかにホッとしたような表情を見せる。
息子は隊員たちからも好かれている。
それは一向に構わないことである。
「む……通信機をつけてほしいと………」
？「お父さま、つけてない？」
カチャ……
Ｘ「つけた。」
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桜(プロフ) - マコさん» べスターカッコイイですね！ 2人にだけはゴロゴロ喉鳴らしてそうですｗ これからもよろしくお願いします！ (2017年2月12日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
マコ(プロフ) - ベスターかっこいいまさしく王様だねザンザス君似でマジ2人の事愛してるねぇー大好きだわwっと言う事でこれからも更新頑張って下さいね(*≧∀≦*) (2017年2月11日 23時) (レス) id: e75afa03b9 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - faiさん» こんなふうに育ってくれるといいですね。これからも頑張ります！ (2017年2月11日 17時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
fai - 栗ボスめっさいい子やん子供作るならこんな子に育てたいな 更新頑張って下さいっ！ (2017年2月10日 20時) (レス) id: 77a8d57a5d (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - マコさん» 口にするだけって簡単かもしれないけど、その実すごく勇気が欲しいですよね。栗ボスには精一杯頑張ってほしかった。 これからもよろしくお願いします！ (2017年2月10日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2017年1月1日 18時
