標的６-４＊嫉妬 ページ4
スクアーロさんが結ってくれた。
ゆったりめに結われた髪を、鏡で見る。
…………すごく上手…。
貴「ありがとうございます。」
ス「構わねぇぜ。」
よしよしって言う風に撫でてくれる。
お兄ちゃんみたい……。
なんだか嬉しい……。
自然と笑みが浮かぶ。
Ｘ「おい、カス。」
ス「んあ？」
バリィィィン！
スクアーロさんの頭に、どこからか飛んできたグラスが当たる。
細かく砕けたグラス。
いつの間に持ってたの！？
そう思いながらXANXUSさんを見れば、どうしてか眉間に皺を刻んでる。
あれ……？
その鋭い深紅の瞳が私を見る。
思わずギクリと体が強張る。
私、何かした……？
ふと立ち上がったXANXUSさんに腕を掴まれる。
貴「えっ……？ XANXUSさん！？ ちょっ……！」
Ｘ「あ？」
貴「うっ……」
どんどん歩いて扉の前で、ふと足を止めたXANXUSさん。
どうしたんだろ……。
XANXUSさんが視線を向けたのは、私の後ろ。
Ｘ「カス鮫。」
ス「んだぁ！」
Ｘ「後で、さっきの倍の書類くれてやる。」
ス「いるかぁ！！」
言葉もなく、ずっと引っ張られる。
何か言わなくちゃと思っても、肝心の言葉がでてこない。
何も言えず、やって来たのはXANXUSさんの部屋。
あれ……？
執務室を通り過ぎて、プライベートルームに。
貴「あの……XANXUSさ………っ！？」
軽々放られ、ぽふっとベッドに着地。
危ない、危ない……。
ぎゅぅぅ………………
貴「っ……！？」
後ろから抱きしめられる。
回された手が、ぎゅと強くなる。
貴「XANXUSさんっ……！？」
思わぬことに頭がいっぱいになる。
何でこんなことにっ……！？
Ｘ「………ねぇよ……」
貴「え……？」
また強くなる力。
振り返りたいけど、それを許してくれない。
どうしようと考えてる私の耳に、聞こえた声。
Ｘ「……カス鮫と……楽しそうにしてんじゃねぇよ。」
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桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 複雑でもどこかに子供らしさがあるんじゃないかなぁと思いつつ書きました。夢主も可愛がっていたと思いますｗ (2020年1月1日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - XANXUSが10年バズーカで子供になっちゃった話面白かったですそいう像したら可愛かったですもう癒し系ですね？私も子供XANXUSお世話して見たいです (2020年1月1日 17時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» 暗殺部隊の首領とはまた違う一面ですね。きっと夢主もそう思ってると思います。 (2019年12月25日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - 拗ねたXANXUSの顔を想像して見たんですが可愛いだろうなと思ってますあの暗殺部隊『VARIA』のボスがギャップ萌えじゃないですか！？ (2019年12月24日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 耀さん» はい。2人だけっていうのは思えばないんですね……。了解しました。リクエストありがとうございます！ (2019年3月19日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年11月27日 18時
