標的６＊小さな秘密 ページ9
《九代目side》
家光と奈々さんへの挨拶を終えると、家光が女の子を前に立たせた。
あぁ……この子が。
家「ほら、A。挨拶できるか？」
貴「うん。」
家光の言葉に大きく頷くと、その子は私を真っすぐに見上げた。
とても、真っすぐな瞳だ。
こんなにも真っすぐな瞳に対して、見下ろすようにして挨拶を受けるのは良くない。
私も、この子に挨拶をしないと。
膝を曲げ、目線を合わせるようにすると、
貴「あっ…………ありがとうございます？」
小声でそう言った。
自分のためにと思ったのかな？
挨拶ではきちんと目を合わせないとね。
こんなに可愛らしい子の挨拶を受けるのだから、尚更。
それに、
お礼には、きちんと言葉を返さないと。
九「どういたしまして？ かな。」
小さな声でそう返すと、驚いたように目を瞬かせている。
貴「えへへっ………」
家「どうした、A？」
訝しんだ家光が声をかけるが、その子は首を横に振り、
私にだけ分かるように、口に人差し指を当てた。
二人の小さな秘密だ。
家光は私にも視線を送ってきたが、私も首を横に振る。
そして、二人で笑みを浮かべている中で、
家「んー。」
家光は考え込んでいる。
あまり考え込んでいると、眉間の皺が消えなくなりそうだよ。
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桜(プロフ) - あさん» 見直し修正をかけておきます (2016年8月22日 17時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 話は面白くていいのにふぇふぇ言い過ぎ。 (2016年8月21日 20時) (レス) id: dc0a6379a4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - マリさん» ありがとうございます。更新が楽しみになる物語だなんてっ！嬉しすぎます！！ ご指摘ありがとうございます。修正しておきます。 (2016年3月5日 20時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - 更新が楽しみになる物語ですね！あと、34話で「門外顧問」が「問題顧問」になってました。 楽しく読ませていただきますっ♪ (2016年3月5日 17時) (レス) id: a6f05d1d21 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ヤトさん» コメントありがとうございます！ そのシーンはどうしようかぁ〜って結構悩みました（笑） かわいいと言っていただけて嬉しいです！ 更新頑張ります！！ (2016年1月25日 19時) (レス) id: 15ae787552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年1月14日 20時
