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片付けが始まったのでそろそろ下に降りて荷物を置き、片付けを手伝う。
『お疲れ』
と、京治君の方をぽんっと叩いて、自主練に必要ないものを片付ける。
倉庫から帰ってくれば、メンバー達は丁度挨拶をして帰るところだった。
木兎「ヘイヘイヘーイ!!!蒼井ーー!!!今日こそはお前に勝ぁーーつ!!!」
いつものように別のコートに入って準備運動を始める。
『そう言えば、もうすぐインターハイ?予選?なんだっけ?』
赤葦「そうですね」
『ほーん。じゃあ先輩達は最後の大会って感じ??』
赤葦「いや、次の春高予選も可能ではあるよ。まぁそれは先輩次第だけど。」
『木兎先輩は残りそうだなー…』
赤葦「大会来ればいいじゃん」
『確かに。真面目な試合見たことないしいいかもね。』
太ももを叩いてレシーブの構えをする。
今日はクロスが調子良さそうだったしクロス側による。
スッ
ズドンッ!
『ひぇ…初っ端からインナーよりじゃん辛すぎる』
木兎「ほら蒼井!!!!まだまだだぞ!!!!あかーし次!!!!」
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『ゥェ…疲れた…今日はもうこの辺で勘弁してください…』
いつも以上に気合いの入った木兎先輩に着いていけずに床に寝っ転がる。京治君のモップでつつかれた。いや汚いよ??
『私もうパス…お疲れ様でした…』
軽くストレッチをして制服に着替える
赤葦「いつものところで待ってて。すぐ行く」
『あ、うん』
部室近くで待っていれば早歩きでこちらに寄ってくる京治君。
赤葦「よし、帰ろう」
『うん』
うわ今カレカノみたいじゃね…なんか…少し倦怠期超えたカレカノみたい…
赤葦「…めちゃくちゃニヤニヤしてる…気持ち悪い…」
『私だから素直に言っていいけど普通女の子に気持ち悪いって言っちゃダメだから』
一時の沈黙
赤葦「…」
『…』
『あのさ』
京治君が振り返る
頑張れ なんて言葉は無粋かもしれない。でもそれでも私はこの気持ちを伝えなきゃ行けない。それは今。1時間後じゃない、1分後じゃない、今だからこそ。私みたいなやつが上から目線って思われるかもしれない。でも
『負けないで。』
そう言えば、京治君はふはっと息を吐く。
赤葦「Aには、そういう空気、似合わないよ」
赤葦「大丈夫、負けようとする試合なんて一つもないから」
嗚呼 何を心配してたんだろ
ニヤッと笑って京治君の背中を叩く。
負けないで。まだ私に勝ってないじゃん。
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ゆん(プロフ) - 更新楽しみに待ってます☺️ (2022年2月18日 18時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - コメント失礼します。雀田かおるじゃなくてかおりです…。この作品好きなのでこれからも更新応援してます! (2019年7月31日 9時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
あやか - バレーシューズはバッシュとは別物です…バスケのシューズがバッシュです… (2019年7月29日 6時) (レス) id: 8b3d747d68 (このIDを非表示/違反報告)
Maria - このお話凄く面白いです更新楽しみにしてます頑張ってください (2019年7月23日 6時) (レス) id: e320265211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sa | 作成日時:2019年7月16日 0時