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第136話 ページ47

「やっぱり男子は桐先の藤原か」

「予選から皆中だとさ」

「すげぇな」

「まだ一年だぜ?」



他校の男子たちの会話が前を通り過ぎて



花沢「頑張ってね、男子は、あんなだけど」


白菊「Aの分も、」



二人の声に「大丈夫」と妹尾が応えたとき




「お、おいあれ、、ッ」

「うわ本物だ!」



先程前を通り過ぎた男子たちやその周りが騒ぎ始めた



そしてその中の誰かの口から出た言葉に耳を疑った




「元桐先の、、鴻谷Aじゃん」



風舞全員「!?」



それまで携帯に向かっていた男子部員も


その一言で一斉に振り返ると




たしかに群青(ぐんじょう)色の髪は団子に結われ


事故などなく、寝坊でもして遅れてきたかのように



怪我もその素ぶりさえもなく、弓と矢筒を持ち



貴方「キョロキョロ))…(待ってみんなどこ?汗)」



挙動不審感全開で周りを見回していた←






山之内「え、こっちゃん!?」


その声はまっすぐに耳に届き



貴方「!」




たったった、と走ってきて




貴方「遅れてしまってごめんなさい!!」



はぁ、はぁ、と肩で息をする彼女は



誰がどう見ても、鴻谷A本人





中崎さんから聞いていた部員たちは



今この状況に上手くついていけない



妹尾「…A、なの」



貴方「?…そう、だよ?」




きょとん、と何もなかったかのように応える彼女



それを見て思考が停止する寸前まで追い込まれる



神社の階段から落ちた本人が今目の前にいるなんて




花沢「でも、階段から落ちたって、、中崎さんが」



もしかして何か勘違いしているんじゃないか、とも



そもそも事故なんてなかったんじゃないか、とも



思う、いや思わざるをえないほど





貴方「階段といっても二、三段からだよ


さっき中崎さんに会ってそう言ったけど」




本当に、何もないのだ



立って、歩いて、走ってきて、話して、、



無理もしていない、自然体な鴻谷Aだ




竹早「…出られるのかい」



彼女に歩み寄りそう声をかけハチマキを手渡す



小野木「ちょ、竹早、コイツは階段から、、ッ」



何考えてんだよ、というように食いつくも




貴方「私には、出る以外の選択肢はないよ」



誰にも反論させない。


そう捉えることができる彼女の返しには




決意と覚悟が垣間見えた

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芋ケッピー(プロフ) - 私自身、画像を見てパッとワンシーンが思い浮かぶことが多いので、、頑張ります!( ´ ▽ ` ) (2019年1月28日 20時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
芋ケッピー(プロフ) - ありがとうございます(//∇//) 早速掲載させて頂きますね!! (2019年1月28日 20時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんばんは。先程芋ケッピーさんのTwitterのDMに、リクエストその2のイラストを送りました。長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした( ノ;_ _)ノ 少しでも小説のインスピレーションの助けになれたら幸いです(*^-^*) (2019年1月28日 19時) (レス) id: 7a9fd3f7b3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 麗しかったですか(笑)よかった…( *´艸`) (2019年1月23日 16時) (レス) id: 7a9fd3f7b3 (このIDを非表示/違反報告)
芋ケッピー(プロフ) - う、、麗しかったです泣 (2019年1月23日 16時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:芋ケッピー | 作成日時:2019年1月14日 21時

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