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それからもずっとAは可愛かった。いや、前から可愛かったけど、ちがうんだよ。目が物理的とかじゃないのにキラキラしているのは、好きな奴がいるから？好きなやつと一緒にいられるからなの？…俺のこと、好きになってよ、なんて言いたくても、言い出せない。
いいなあ、北斗、でもこれは諦めるチャンスなのか？みっともなく柄にもなく拗らせた恋心は好きな友達なら諦められんじゃねえの、なんて利用しているみたいな身勝手で最悪な考えを追い払うように「あー…くそ」と頭を掻く。
でも素直に「はいそうですか」と引き下がれるほど俺は頭が良くなかった。
「ねえ北斗ー」
「なんだよ」
「Aとシフト被ってんのいつ？」
「明日、なんで？」
「…えー、ちゃんと働いてるから見にいこうと思って？」
「ふうん？」
慎太郎らしくないね、微妙に本当のこと言わないの、と北斗が少し笑うのに「…何が？」と返して笑うのが精一杯。言えるかよ、「好きな人がどんなふうに働いてるのかみたい」「2人きりの時間を少しでも減らしてやりたい」なんて、北斗がAのことを好きでもないってわかってるのに、俺はなんでこんなことを。
次の日、何もないようにAのバイト先を伺えば「なんで？」みたいな顔をしたAが俺の顔を見てぱちぱちとまばたきをしていた。…俺もバイトしようかな、ここで、なんて、嘘だけど。
その日無理矢理取り付けた一緒に帰った時は、何を話していただろうか。柄にもなく緊張ばかり、焦ってばかりいて、何も覚えてねえや。
それからしばらく経ち、何事もないようにを装って周りに「ねえ幼馴染が急に化粧したり髪いじったりしてんのどう思う？」と聞いてみた。まあこの答えなんてわかっているんだけど、少しでも違う答えが返ってこないかな、なんて期待した。まあ期待は虚しく散ったけど。
「好きなやついんじゃね？」
「それしかないでしょ」
他に何があんの？と言わんばかりの周りの目に「ええ〜そうかな？」と無理矢理口角を上げて笑うも「やっぱりそうか」と納得する自分もいた。嫌だな、本当に北斗のこと好きなのかな、Aから聞いてねえし、事実だなんてわかんないけど、色々時期も状況も被ってんだよ、もうこれしかないだろ。
そんなことがあり、どこかぼんやりした生活を送っていればAの教室の前でジェシーと話しているAがいて「…ジェシーと関わりなんて、」と思った次の瞬間、ジェシーが笑って手を上げてAの頭に触れそうになるのに、気づけば駆け出していた。
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
