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「だからその、つ、付き合う？って、ことだよ」
「なにそれ、辿々しすぎ」
「うるさいな！わかんねーだろ！」
俺のことなんてただのその辺に住んでるやつぐらいに思われてると思ってたんだから！と慎太郎が笑って私の肩を叩くのに「…そうだね、わたしも」そう思われてると思ってたよ、と返せば「…俺も謝った方がいいことたくさんあるね」と慎太郎が眉を下げて笑った。
「聞かなきゃならないこともたくさんあるし」
「え、なに」
「コンビニで北斗と抱き合ってたの、マジで事故？」
「なにそれ、そんなこと？」
「そんなこと！結構問題だと思うけどね！？俺はね！」
事故だよ、転びそうになったの松村くんが助けてくれた
だけ、そう返して笑えば「…そっか」と慎太郎が安心したように笑う。結構それ、調子狂うからやめて欲しいんだけど。
「最初から全部一緒だったの、笑っちゃうよね」
同じことだけ考えて、同じことだけ思ってたのに随分遠回りしたものだ。そう思いながら慎太郎の背中を叩いて「早く家まで漕いで」と言えば「ムードなくね？」まあこれぐらいがいいけど、と慎太郎がペダルを漕ぐのに「後ろから小さな声で「ずっと、好きだったよ」と思わずつぶやく。
「え！？なに？」
「なんでも」
「えー、おれも！」
ずっと！なんて見えなくてもきっと慎太郎は笑ってる。恥ずかしくなって黙れば「え？寝たの？」と言われる。寝られるわけなくない？こんな状況で！
でも少しでもこれからは言えなかったことも言えるかな、全部ちょっとずつすれ違ってたところも合わせられるかな、少しだけ、近寄れた気がする。
笑顔が眩しい、ずっと嫌いだった体育祭が今日ばかりは、どんな日よりも大好きだなんて、わらっちゃうよね。少し前の私もきっと笑っちゃうかな、諦めるよりも先に告白してるし、付き合ってるなんて、考えられないけど、ほんとだよ。
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
