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「…え？まだ何かあるの？」
しかしテストの結果を北斗くんに伝えても一向に彼の足が動き出す雰囲気がない。それどころかなんだか悲しそうな顔をしてるし落ち着かないように視線は下を向いたり横を向いたりしていてこちらまでなんだか緊張してしまう。
「なんで最近、なんにも、来ないの」
「えっ」
「連絡とか、色々」
別に欲しいわけじゃないけど、いつも結構うるさかったからと一息で言い切る北斗くんに「やっぱり露骨すぎた！？」と冷や汗が垂れる。…でも欲しいわけじゃないのになんでそんなに焦ったように話すの？北斗くんだって連絡あんまりしてないのに…してない…あれ？
そこまで考えて携帯を眺めて思わず眉間に皺が寄った。私ばっかり連絡をしていたのは前の話だったのかもしれない、最近は北斗くんだって私と同じぐらい…いやそれ以上に連絡をしてくれていて頭が混乱する。
なんで？他の人なんて、仲のいい人以外どうでもいいって感じじゃないの？友達だからここまでしてくれんの？ともだちだから、連絡ここまでしてくれたの？思い返したら映画だって北斗くんが言葉をつぶやかなかったら私は1人で行っていた、その後絡まれためんどくさい男を助けてくれたのは？…この前樹の名前を出した時に、少し嫌そうな顔をしたのは、友達だから？
「…連絡来なくて、どうだったの」
なんて、思わず口からこぼれた言葉をそのままに北斗くんの顔を見つめることしかできなかった。少し伸びた黒髪の隙間から見える目から感情は読み取れない、彼の唇が少し開いては硬く結ばれるを繰り返すのは、きっと何かを言おうとしている。
「…もう話してくれないのかと、思った」
「そう、なんだ」
「話してくれなかったら、なんか、つまんなかったというか」
寂しかったというか、という最後の言葉は聞こえないぐらいに小さい声できっと私には届いていないと思っているのだろうか。
「さびしいの、なんで」
「…聞こえてたのかよ」
きつ、と口を恥ずかしそうに覆った北斗くんがまた俯いて「寂しいよ、なんでって、そんなの聞くの？」と今度は北斗くんが私の顔を見る番だった。
ねえ連絡が来なかったら寂しいって友達になるの？だめだ、期待してしまう、この恋愛している時特有の全てが都合よく聞こえるの、ほんとにダメだってわかってる、こんなのも、聞かないほうがいいって、わかってるのに。
「わたしって、北斗くんにとって、何？」
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七瀬(プロフ) - 朱音さん» ありがとうございます！ヒロインごと好きになって頂けて嬉しい限りです！かなり話数もあるのに最後までお付き合い頂いて本当に嬉しいです…！他のお話も時間がある際にでも宜しければご覧ください。コメントありがとうございました！ (2023年2月7日 20時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 大好きです！愛されるべきヒロインな夢主と、図書委員の北斗くんが良すぎて一気に読み切ってしまいました、ピュアピュアな夢主と拗れてる北斗くんをナイスアシストしすぎた樹に助演男優賞をあげたいです。他の世界観も読みたくて、他の物語も楽しく拝見させて頂きます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page49 id: 5dbaf83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - そぼろPさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！お楽しみ頂けて嬉しい限りです！ありがとうございます！最後までお楽しみ頂けていたら幸いです。次回作もお楽しみ頂けましたらありがたいです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - akikumaさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！最高のお言葉頂けて嬉しい限りです、、！次回作までありがとうございます！よろしければお楽しみ頂けましたら幸いです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
そぼろP(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく拝見させていただいていました。終わり方もとてもすごく好きで、全てが好きな作品でした。次回作も楽しく読ませて頂いてます！ (2023年1月1日 20時) (レス) @page46 id: cdebdf4adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2022年12月4日 22時
