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契約の国 璃月。確か岩神が統べる国だったか。
岩王帝君と呼ばれている岩神モラクスは年に一度 人々の前に姿を現し、璃月全体の経営方針について神託を下す。七星迎仙儀式と呼ばれているその儀式の日が迫っているらしく、蛍たちは一刻も早く璃月最大の都市、璃月港に向かわなければいけないらしい。
「 だから、Aがパイモンのことを連れてきてくれて本当に助かった。間に合わなかったら一年 待たなきゃいけないから 」
「 困った時はお互い様さ。って、友達も言ってた。これくらいなんてことないよ 」
アカツキワイナリーに着くと葡萄畑でディルックとコナーが立ち話をしていた。声をかけようと思ったが、私よりも先にパイモンがぴゅーんと飛んでいく。
「 ディルックの旦那〜！ 」
「 ん？ パイモン、それに旅人と……A？ 知り合いだったのか 」
パイモンと蛍はここまでの経緯をディルックに話し始めたので、私はコナーに近寄り話しかけた。
「 コナー、見て。風車アスターを摘んできた。私の部屋に飾るんだ 」
「 姿が見当たらないと思ったら外に出ていたのか。花を活けるなら花瓶が必要だな。持っているのか？ 」
「 あ……。そこまでは考えていなかった。 とりあえずはコップに水を入れて活けようと思う 」
「 屋敷に飾ってある花瓶はどうだ？ あれなら使っても構わないよ 」
「 いい。あれはデザインがダサい。センスがない。置いてある理由が分からない。それに大きすぎる 」
確かに屋敷には鑑賞目的で飾られている花瓶があるけれど、屋敷全体の雰囲気にまるで合っていない。あれを使うくらいならコップに水を入れて飾っておいた方がまだマシだ。
コナーは頬をかいて、「 そ、そうだな 」と笑った。
「 そういえばA、来月はディルック様の誕生日だろう？ 皆でエンジェルズシェアでパーティをするんだ。色んな人を招待するから、Aもその日は開けておいてくれ 」
「 誕生日。ディルックが生まれた日ってこと？ 」
「 あぁ、そうだよ。きっとAも楽しめるはずだ。じゃあ俺は仕事に戻るから、またな 」
去っていくコナーを見送り私は考える。誕生日とはその人がこの世に生を受けた記念すべき日のことで、プレゼントを送ったり、美味しいものを食べたりするらしい。
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杏仁豆腐のスプーンになりたい - 続きすんごい気になる……更新頑張ってください…！ (4月29日 1時) (
レス) @page49 id: 6ae8607e98 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐のスプーンになりたい - 流石に可愛すぎる (4月29日 0時) (レス) @page7 id: 6ae8607e98 (このIDを非表示/違反報告)
しゅた - 本当に面白いです！！きゅんきゅんして見てます！！！更新頑張ってください！ (2023年2月13日 12時) (レス) id: 7bb104c929 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 楓さん» うわあ！お返事遅くなりました！ありがとうございます！！その辺も書いてきますよ〜✍🏻 (2022年12月29日 19時) (レス) @page38 id: adb855f002 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - ダァッ！！！！続きが気になります、、、主ちゃん一体何者なんだ、、 (2022年12月11日 13時) (レス) @page45 id: 4c22f265eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2022年11月21日 3時
