【ヒプノシスマイク】彼 ら の 反 応 集 。【短編集】

【 麻天狼 】 ページ21

【 ill-DOC の 場合 】

【 先に会ってしまった相手:乱数 】



「その人から離れてくれるかい、飴村くん」



表情こそは落ち着いているものの、声色がいつもより強ばっているのがわかります。
普段は優しい彼でも、乱数と話す時ばかりは少々
汚い感情が見え隠れしてしまうそう。

｢すまないね、少々取り乱してしまった｣

乱数が去ると、いつも通りの優しい彼。

｢君を取られてしまうと思って…ふふ、大人気ないね、私は｣

自嘲気味にそう呟くので、抱きしめて" そんなことない "と言ってあげましょう。

｢!……ありがとう。本当に優しいね、君は｣

(でも…いつにも増して綺麗な君を、一番最初に見れなかったことが心残りかな)





【 GIGOLO の 場合 】

【 スーツ有り 】

【 先に会ってしまった相手:幻太郎 】



「僕の仔猫ちゃんに何か用かな?」



スマートにあなたの肩を抱き、彼の元に引き寄せられます。
あなたの肩に触れている彼の手は、少し熱がこもっています。

｢遅くなってごめん、仔猫ちゃん｣

｢ううん、全然待ってないから大丈夫｣

そう言ってあげると、彼は綺麗に笑ってくれます。

｢それにしても…今日はいつもより、君が綺麗に見えるよ｣

あなたの頬に手を滑らせながら、彼はそう言ってきます。
今日は、あなただけのホストですよ?





【 DOPPO の 場合 】

【 先に会ってしまった相手:帝統 】




「Aから離れろ」



いつも謝ってばかりの彼はここにはいません。
ここに居るのはあなたの事で頭がいっぱいな彼だけです。
憎しみと怒りだけがこもった目で、相手を見つめます。

｢ごめっ、俺がもっと早く来てれば…俺のせい俺のせい俺のせい…｣

仕事を定時で終わらせて急いで駆けつけてくれた彼。
あなたのために、急いでくれたのです。

｢ううん、全然大丈夫だよ。それに、私と会うために頑張ってくれたんでしょ?ありがとう。お疲れ様。｣

そう言ってあげれば、彼の笑顔が見れます。

｢うん…ありがとな。元気出た｣

差し出してきた彼の手を握れば、二人きりのデートが始まります。

(てか……Aめっっっっっちゃ綺麗……あー、めちゃくちゃにしたい……)

…彼の心の中では小さな葛藤が起こっています。

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