真剣な話 ページ4
松田さんのお見舞いから帰ってくると、リビングに工藤夫妻、その向かいに新一が神妙な雰囲気で座っていた。
「…ただいま」
「おかえりなさい、Aちゃん」
「ちょっといいかい」
そこに座って、と新一の隣を示されて、大人しくそこに座る。
ちらりと新一が一度こっちを見たけれど、すぐ手元に戻した。
「A、父さん達海外に住もうと思うんだ。」
飲み物も出されていないんテーブルの上で手を組んで静かに優作さんが話す。
授業参観や行事の度に戻ってはくるみたいだけど、基本的には海外で暮らすつもりらしい。
「お兄ちゃんは？」
「俺は行かねえ」
「蘭お姉ちゃんと離れたくないんでしょ？」
「なっ！ちげーよバーロー！」
クスクスと笑ってると、フン！とそっぽ向いてしまった。
私達を静かに微笑んで見ていた工藤夫妻。それで？と有希子さんが私に聞いて来た。
「あなたはどうするの？Aちゃん」
「正直パパとママはAが1番心配なんだよ。ついて来てほしいのが本音だ」
「でも、新しい友達が増えたみたいだもの。無理にとは言わないわ」
私は、萩原さんや佐藤刑事、目を覚さない松田さんの事を思い浮かべた。
陽お兄さんは多分大丈夫。問題は私の男性恐怖症。
少し黙り込んで考える。
「私、もっと英語が上手くなりたい。色んな勉強がしたい。」
松田さんの次は伊達刑事。でもあと2年後の話。今は皆と新一の足を引っ張らないように、知識と能力が欲しい。遅いかもしれないけれど。
新一は私がついていくと思ってなかったみたいで、驚いてこっちを見た。
「Aついてくのか！？」
「うん。勉強追いついてないし、日本よりアメリカやイギリスの方が心療内科って発展してると思うから」
「Aちゃん、やりたい事ができたのね」
「……無駄になるかもしれないけれど、やって見たい事があるの。私だから出来る事を見つけたい。それを可能に出来る
有希子さんの目を真っ直ぐ見つめる。真剣な瞳で見つめ返してくる。けれどすぐにそれは笑顔に変わった。
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季 - 超超超面白いかった (7月30日 10時) (
レス) @page19 id: 20f0d382e7 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新頑張ってくださーい！！応援しています！！ (2022年8月31日 4時) (レス) @page19 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - この小説とても好きです。NlLさんこれからも頑張ってくださいm(_ _)m次の更新楽しみに待っています! (2022年5月30日 21時) (レス) id: 158cb424c8 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 侑さん» ありがとうございます(´；ω；｀)そして遅くなりました！是非これかも宜しければ読んでください(´；ω；｀) (2022年5月28日 10時) (レス) id: 62c4f4c405 (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - 書きます書きます！！喜んでもらえるとあらば！！Twitterの方でも反応させていただきます！！ (2022年3月27日 22時) (レス) @page13 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2020年6月28日 22時
