#33 ページ34
私がようやく落ち着き、シリウスから離れても、みんなは聞いてはこなかった。
「ありがと。」
なにが？ってなんもないって顔をして、ジェームズは本を閉じた。
「悪い夢は、早く忘れるにかぎるよ」
「で、でも…。話はいつでも聞くからね？」
リーマスもピーターもそう言って微笑んだ。
チラリとシリウスを見ると、後頭部を痛そうに撫でていた。
「Aも起きたし、飯食い行こうぜ？そろそろ行かねーと食いっぱぐれるぞ？」
「…もう、ディナータイムか。」
四人が立ち上がって、それぞれ本を戻したりタオルケットを片づけたりと部屋を出る準備をした。
一人、シリウスだけぐぐーっと伸びをしてた。
…正夢にならないように、もっと強くならなきゃ……。
もっともっと。誰よりも。
「俺らからは聞かねえ。けど、絶対に一人で抱え込むなよ。」
強い眼差しとぶつかる。
はたから見たら、睨まれてるように見えるのかな。
「良いこと言う〜！さっすが相棒！」
「おう。当たり前だろ？」
シリウスの背後から肩を組み、バンバンと腕を叩くジェームズと笑う彼のあの眼差しは＿＿
「山高み里には月は照らずともよし、か。」
こぼれた私の声に、じゃれ合う二人も、戻ってきた二人もハテナを頭上に浮かべた。
「日本語はわかんねーよ。」
「でも、なんか悪い意味じゃなさそうだからいいんじゃない？」
フフ、はは、って笑顔が広がる四人。私にも広がって、クスッて漏れる。
「あーあ！泣いたらお腹すいちゃった！」
「おし。じゃあ行くか！」
「僕は日本の料理が食べたいなー」
先に歩き出したシリウスとジェームズを、クスクス笑いながら三人で追った。
ラッキーアイテム
羽根ペン
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あまね(プロフ) - 下のコメのあまねです！やっとこの作品見つけれました！喜びの舞 (6月1日 23時) (
レス) @page42 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - あまねさん» あまねさん、コメントありがとうございます。今頑張って消し飛んだ分復旧させてるんですけど、仕事が忙しいので遅くなってます。お待たせしてしまい大変申し訳ございません。 (2022年1月15日 9時) (レス) id: 62c4f4c405 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - もう、更新はなされないんですか？ (2022年1月15日 7時) (レス) @page42 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 鳳さん» コメントありがとうございます！小説初心者なので、そう言って頂けるとやる気が出ます(笑)これからも頑張りますので、よろしくお願いします！ (2018年7月18日 8時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
鳳(プロフ) - 先程はボードの方に書き込みありがとうございます！気づくのが遅くなったんですがすごく嬉しかったです(*^^*) このお話すごく面白くて大好きです！頑張ってください(*＾▽＾*) (2018年7月17日 22時) (レス) id: e76078e007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2016年8月2日 21時
