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この日の談話室は、極めて静かだった
普段煩い筈のジェームズとシリウスが無言で課題を勧めていたからだ
そんな空間にAが自室から降りてきた
「Aも課題かい？シリウス、もう少し左につめてくれ」
Aの方を振り返ったジェームズがそう言うと、彼女は首と手を横に慌てて振った
「あ、いいよいいよ！私ちょっとリーマスの所に寄るから。そこで課題するの」
と苦笑いをジェームズに向ける
「医務室で？そんなのマダムポンフリーが許す訳ないぜ」
今やっているのが終わったのか、ペンを置いて片付けながらシリウスがそう言った
「許可を昨日取ったから平気。二人の邪魔もしたくないし、何よりリーマスが心配だから。クリスマスプレゼントも届けたいしね」
シリウスがやっとAを見た
前髪と眼鏡で表情が読みにくいが、声色が申し訳なさ気だった
「せめてウィッグと眼鏡外して行けよ。体調悪いんだから、表情見えやすい方がリーマスも安心するだろ」
と言い、軽やかにソファーを飛び越え、あっという間にAに近づくと、素早くウィッグと眼鏡を外してしまった
「あっ！ちょ、ちょっと返してよ！！」
慌てて目元と額に手を当てるも、普段そこに触れる筈の感触はない
シリウスの方を見れば、ニタニタと笑みを浮かべている
その後ろでは、ジェームズが今のシリウスの華麗な動作に拍手を送っていた
Aはその様子を何時か中庭で見た事があった
イタズラに成功した時の二人と同じものだ
「も、もう！私をからかわないで！いくら悪戯仕掛け人でも仲間同士でやるなんて面白くない！！」
恥ずかしさで顔を赤く染め、瞳にうっすらと涙をためた顔で二人を睨む
「まあまあ。シリウスの言うことも一理ある。今日はクリスマスだし、リーマスもしょっちゅう体調崩してて辛いだろうからね。Aが癒してあげなよ」
と言ってニコリとジェームズは微笑んだ
「……わかった。シリウス、ちゃんと後で返してよ？」
「分かってるよ。早く行ってやれ」
呆れたようにそう言うと、シリウスは軽やかにソファーを越え座った
それに続くようにジェームズも座り、二人は課題を再開した
「行ってきます」
と言って、Aは談話室を出た
「ジェームズ。」
「なんだい？」
「さっきのアイツの顔さ」
「あぁ……」
「あれはさすがにやばくね？」
「シリウス。すごい同感するよ」
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羽根ペン
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あまね(プロフ) - 下のコメのあまねです！やっとこの作品見つけれました！喜びの舞 (6月1日 23時) (
レス) @page42 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - あまねさん» あまねさん、コメントありがとうございます。今頑張って消し飛んだ分復旧させてるんですけど、仕事が忙しいので遅くなってます。お待たせしてしまい大変申し訳ございません。 (2022年1月15日 9時) (レス) id: 62c4f4c405 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - もう、更新はなされないんですか？ (2022年1月15日 7時) (レス) @page42 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
NIL(プロフ) - 鳳さん» コメントありがとうございます！小説初心者なので、そう言って頂けるとやる気が出ます(笑)これからも頑張りますので、よろしくお願いします！ (2018年7月18日 8時) (レス) id: 6ea316f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
鳳(プロフ) - 先程はボードの方に書き込みありがとうございます！気づくのが遅くなったんですがすごく嬉しかったです(*^^*) このお話すごく面白くて大好きです！頑張ってください(*＾▽＾*) (2018年7月17日 22時) (レス) id: e76078e007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIL | 作成日時：2016年8月2日 21時
