戦渦 �� ページ3
少女は指示を出した。
それだけで男たちの口元から笑みは消え、目には静かな水面のような殺意が湧いていた。
『ぐちつぼ』
？「おう。A、行くぜ？」
『あぁ、いつも通りどでかいのを頼む』
まっかせろよぉ〜⤴
そう上機嫌に言い、ギザギザとした歯を間から覗かせた緑の髪の男、ぐちつぼ。
ぐちつぼはAと呼ばれた少女を岩陰で担ぎ、重心を後ろに溜め込んだ。
ピキキ…と筋肉が切れる音がAの耳には聞こえていた。
ぐ「行くぜぇ……！ おっっらぁぁぁあぁああぁぁあ！！！！！」
重心を前に移動させるのと同時に、腕に溜めた力を解き放つ。
投げられたほたるは光のように速く飛んで行き、気付いた時にはもう敵の陣地に立っていた。
《なんだこのガキ、、どっから現れやがった！》
《殺せ殺せ！！！！》
陣地に入り込んだ異物を取り除くように、敵兵は槍や剣を取り出し、雑な殺意をこちらに向けて来た。
思わず顔をしかめる少女。
ゆるゆると向かってくる殺意をかわし続けた。
まるで舞をしているかのように。
《おら！！！》
『！』
1人の敵兵の刃をスレスレでかわし、足元がもつれた。
トトト…と乱れた足並みを揃え、呼吸を一つ。
ゆっくりと伏せぎみだった顔を上げ、その朱殷の目を敵兵に向けると、蛇に睨まれた蛙のように敵兵は動かなくなった。
空気が振動していた。
その振動は荒波のように強くなり、肌を刺激し、敵兵たちの呼吸を乱した。
そして少女はゆっくりと、口を開いた。
『喰い散らかせ』
その一言。
たったの6音に、敵兵は全身でこの世の終わりを感じた。
ーーーーーーーー
変なとこで切れてすみません。
まだ続きます……。
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ほたる(プロフ) - りゅーあさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！更新はゆっくりですが、最後まで見て頂けると嬉しいです！ (2019年11月2日 12時) (
レス) id: 5cf69170d2 (このIDを非表示/違反報告)
りゅーあ - 面白いですね。続きをいつも楽しみにしています！周りでは、活動休止をしている人がいるので、更新して頂けるだけでも嬉しいですね！ (2019年11月2日 7時) (レス) id: 30e35b4147 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - Resultさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、とても嬉しいです！ (2019年10月31日 21時) (レス) id: 5cf69170d2 (このIDを非表示/違反報告)
Result - Totemo omosiroi yo tanosimidanaa (2019年10月31日 19時) (レス) id: 30e35b4147 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2019年9月15日 19時
