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王子様、とかそういうふうに言われる俺も
女性に対して、グッとくることがあるんだな、
そう思ったのはこの日。
撮影が終わり挨拶をすませたとき、
お疲れ様です、という声と共に
駆け寄って来たのは
「あ、さっきの」
星谷さん、アシスタントの子。
そして
「これ…！さっきケアの事聞いてもらったのに
答えられなかったので…」
そう言って渡されたのは
シャンプーやトリートメント、アウトバスの事、
事細かく、可愛らしい字で書いてあるメモ書き。
「紙がこんなんで申し訳ないんですけど…」
と俯きながらそう話す彼女に
可愛い、
と繕うわけでもなく素直にそう思った。
「…でも私の趣味で甘い香りなんです
バニラみたいなそんな感じで。
あ、あとオイルだけ私普段から持ち歩いてるので
もしよかったらこれ使ってみてください
おとといあけたばっかりだから
ほぼ新品なので」
いらなかったら申し訳ないんですけど、
と茶色い紙袋を渡してくれた。
「このオイル、熱のダメージから守ってくれるんです」
ドライヤーのときに付けて…、とか
一生懸命話す彼女が何とも可愛くて
堪らなかった。
「星谷さん」
「あ…私すいませんぺらぺらと」
「…ありがとう、嬉しい」
有り難く使うね、そういうと
はい、と少し微笑んだ。
それが俺と彼女の出逢い。
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りちゃん(プロフ) - 結さん» 初めまして！素敵なコメントをありがとうございます！励みになります♡ (2022年3月18日 16時) (
レス) @page9 id: 416e1bfd8b (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) はじめまして｡ 夜分遅くにいきなりすみません｡｡｡ 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2022年3月6日 23時) (レス) @page7 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りちゃん | 作成日時：2022年2月24日 12時
