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「私はね、本当はこんな卑屈な性格じゃなかったんだよね……あぁ…そうだ、、」


彼女が小学生だった頃の時の話だ。

彼女は明るくて優しい性格で誰からも好かれていた。

いわゆる人気者って感じだった。



授業参観のときだったかな、

周りの人は両親が来ていたのに、私の親は来れなかった。

いや、来れるはずがなかった。


私の父親はその時には人が変わってしまったかのように、

私に見向きもせず酒に溺れていた。



それは幼少期のことだ。

父親は誤認逮捕されてしまう事件があった。


父は事件の被害者の男性と関係者である上に因縁のあるプロボクサーの男性だった。


警察は死因が殴殺だったこともあり父親を逮捕してしまう。


後に本当の犯人が見つかって誤認逮捕となり疑いは晴れたが、父はボクシングをやめてしまった。





なんでAちゃんのお父さんや、お母さんは来ないのー?


「うーん…忙しいって言ってたんだ」


え?うそー!
そういえば前、Aちゃんのお父さんがテレビに出ていたね! 警察の人と一緒に歩いていたの!



「…け、警察?」


女の子は悪気なく次々と話を進める。


悪いことしちゃったんだね!じゃあAちゃんも悪いことしちゃうのかなぁ…


「そ、そんなわけないって!」

「私は……っ」



私は必死に首を振るが友達は信じてくれなかった。

言葉を出そうとした時、なぜか声を出すことが出来なかった。


それにもう終わったことなのにどうして……


友達の両親がテレビを見て伝えたのかは分からない。





メディアとは残酷なものだ。


私の中の積み上げてきた信頼が一気に崩れ落ちてしまう瞬間だった。

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くらげ(プロフ) - 星さん» 星さん、ありがとうございます🥲︎♡楽しんでいただけて嬉しいです☺️これからも引き続きよろしくお願いします (1月5日 17時) (レス) id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
- 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです!続きがとても気になります!更新楽しみにしています! (1月4日 5時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ばなな。 さん» ありがとうございます🥲‎楽しんでいただけて嬉しいです。のんびり更新させて頂きます (1月3日 17時) (レス) id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
ばなな。  - とっても面白かったです!続き楽しみにしてます!☺️ (2023年4月8日 0時) (レス) @page34 id: d6be0d4c84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらげ | 作成日時:2023年3月22日 8時

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