・ ページ33
陣平「A何やってん……の……か?」
『………!?』
私は完全にドアを閉めるのを忘れてしまっていたのだ。
お兄ちゃんはドアノブに手をかけながら目を丸くして呆然としていた。
キッド「おや、今晩は」
陣平「は、てめぇ、うちの妹に何しやがった?!」
『お、お兄ちゃん……!』
お兄ちゃんは今にでも快斗に向かって殴りかかりそうな勢いだ。
どうしよう!キッド……いや、快斗が危ない。
しかし快斗は平然としており微動だにしない。
キッド「フ、ちょっと羽を休ませていただいただけですよ?あぁ、それとお嬢様の心を奪いに……ね?」
一瞬だけ心が高鳴ったのはキッドだからだろう。
どうして次々と言葉が出てくるのか私には理解が出来なかった。
お兄ちゃんは無言で快斗に向かって拳銃を構え出した。
キッド「おやおや、そんな物騒なものはこちらに変えて差し上げましょうか」
快斗はトランプ銃をお兄ちゃんの構えている拳銃に向かって撃っては音が弾けた。
陣平「……んな!?」
キッド「私に盗めないものなど、この世に存在していないのですよ?……それをお忘れなきように」
指を鳴らせば瞬く間に消えてしまった。
私の手元には1輪の青いバラを残しながら。
陣平「あのヤローまじで、許さねぇぞ……覚えておけ」
『お兄ちゃん……お、落ち着いて?』
292人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらげ(プロフ) - 星さん» 星さん、ありがとうございます🥲︎♡楽しんでいただけて嬉しいです☺️これからも引き続きよろしくお願いします (1月5日 17時) (レス) id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです!続きがとても気になります!更新楽しみにしています! (1月4日 5時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ばなな。 さん» ありがとうございます🥲楽しんでいただけて嬉しいです。のんびり更新させて頂きます (1月3日 17時) (レス) id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
ばなな。 - とっても面白かったです!続き楽しみにしてます!☺️ (2023年4月8日 0時) (レス) @page34 id: d6be0d4c84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くらげ | 作成日時:2023年3月22日 8時