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◆ ページ6
意外にも山菜採りは楽しかった。
最初は乗り気ではなかったけれど様々な植物が生えていて面白いと感じた。
ちらりとお父さんたちを見ると楽しそうでなんだか嬉しくなった。
その後に雪だるまを作ったりなんかもした。
事態が変わったのはこの時だった。
空を見ると太陽が雲を隠し辺りが暗くなっていった。
風も強くなっていき雪がはらはらと舞ってくる。
身の危険を感じ私はお姉ちゃんののもとへ寄る。
雪も激しく振り子供では立っているのが厳しかった。
お母さんが遠くで叫びながら私たちに何か伝えようとした。
「(名前!)、お姉ちゃんにしっかり手を繋いでその場にいてちょうだい!!」
私はその声に返事をしお姉ちゃんの手を握りしめた。
姉「大丈夫よ、“絶対”に離さないからね」
その声はとても強く、暖かく優しかった。
その手を私は握りしめ吹雪が収まるのを待っていた。
・・お姉ちゃんの声を聞いたのはそれが最後だった。
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作者名:はちみつ | 作成日時:2023年2月4日 17時