「aphrodisiac」 from T.N

仮病 ページ11

雨の音で目が覚めた








昨日は帰ってきてから










ご飯も食べずに寝たんだっけ









「なんか、






今日、学校行きたくないな…」









二階堂くんの顔を見るのが





怖い








あんなにいつもニコニコしてて





明るい二階堂くんに









あんなに嫌われてたなんて









しかも、キス…









「…ひっく、うぅ…」







こんな状態じゃ









学校いけない









「お母さん、









具合悪いから休むね。」









『あら、どうしようかしら。






今日お母さん遅番だから







帰ってくるの九時過ぎなのよね





一人で心細くない？』






「大丈夫。








寝てれば治るから、








行ってらっしゃい、お母さん。」








嘘ついてごめんね、お母さん







若干の罪悪感はありつつも












ベッドの中に入って二度寝する









____________





ピロリーン









ラインの通知音がして見てみると









夕方５時









「こんなに寝てたんだ…」








宏光からのラインだ…







《風邪大丈夫か？




今から見舞い行ってもいいか？》








【今は部屋も汚いから別に



来なくていいよ(∵`)】





《おばさん、今日も遅番なんだろ？


うちのかーちゃんも心配してるから


いまからお前んち行くよ》




宏光のお母さんと




うちのお母さんは



高校の頃の同級生で、






それのおかげで







私と宏光は交流がある









「宏光来るなら部屋綺麗にしなきゃ…」









__________

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