「aphrodisiac」 from T.N

助けてくれた？ ページ8

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「二階堂君、あの、


助けてくれてありがとう…」






「別に、






助けたわけじゃなくて、



たまたま帰ろうとしたら


木田さんが居ただけ。





勘違いしないでくれる？」





…さっきからそうだ、




いつもの二階堂君じゃないみたいに




冷たい




「サッカー部の部室であんなことしてたり、



体育館倉庫で男におそわれてるなんて、




もしかして、痴女なの？」



「ち、ちが…！




今のは、

カツアゲされてる人を

助けてたら…！」








「自分がおそわれちゃったの？



馬鹿だね〜。」





声はいつも通り



明るいのに、





まるで二階堂君じゃないみたいで…




(怖い…)





「俺ねぇ、木田さんみたいに




偽善者ぶってるヤツ




大嫌いなんだよね。」







これは本当に二階堂君なの？





驚きすぎて声も出ない…





「さっきだってそう、



カツアゲされてるヤツを助けて、




木田さんに何ができるの？




男の力に敵うとでも思ったの？」





本当のことすぎて、



何も言い返せない…






「ねぇ、


さっき、部室で、なんでも

言う事聞いてくれるっていったよね？




さっき、助けてあげたお礼にキスしなよ。」






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