「aphrodisiac」 from T.N

体育 ページ15

HRも終わり、一時間目は体育。






「今日、50m計測だよ〜最悪…」




友達のミキが嫌そうな顔をして





こっちにやってくる。




「朝から走るのめんどくさいよね、


まぁミキは走るの


早いから羨ましいな〜。」




なんて話をしながらストレッチをする。








(男子と合同だからやっぱり二階堂君もいる…)




楽しそうに男子と話しながらストレッチをしてる






二階堂君。





笑顔がかわいくて




素敵な人だと思ってたのに






まさかあんなに嫌われてたなんて






割り切ったつもりだけど






(やっぱりショックだな…)





ぼーっとしながら軽く走ったりしてたら






「痛っ」






コケた。







「A！だいじょーぶ？立てる？」





友達が駆け寄ってきてくれた。





でも




「捻って、うまく立てない…」




恥ずかしい…





「どうしよ、だれか呼んでこようか…？」



友達が心配そうに気にかけてくる。




すると

二階堂君が駆け寄ってきた。





「木田さん、大丈夫？」






「あっ、二階堂君、Aを


保健室まで連れてってもらっていい？」





「うん、任せといて！」



ニコニコしながら二階堂君が




ひょいっと私をお姫様抱っこする。




「ちょっ！



お姫様抱っこなんて恥ずかしいよ…」




「木田さん、いくよ？」




「あ、うん…」




二階堂君って結構体格しっかりしてて


男の子って感じする…






だけど



なんで私のこと嫌いなのに



こんな親切にしてくれるんだろう…



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