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スーパーに入り、肉コーナーで牛肉をカゴに入れているとふと声をかけられる
妙「あら茜さん、偶然ね」
振り返るとそこには、新八の姉 志村妙の姿
茜「お妙ちゃんも買い物か?」
妙の持つカゴに目を向けると、中身は全て卵
そういえば一度花見の時にお妙ちゃんの暗黒物……卵焼きを食べたことがあった。
あの時三日間ぐらいトイレに篭ったのを今でも覚えている。
茜「……お妙ちゃん家は今日は(も)卵料理か…」
妙「えぇ、卵焼きしか作れないのよ。それに今日は九ちゃんが来るからたくさん作らないと」
九兵衛くんコレを食べれるのか…すごいな…。
あ、と妙が思いついたように話す
妙「そういえば、今朝はありがとうございました。あの
妙の言葉に眉をひそめる
茜「そんなことあったか?私には身に覚えがないんだが…」
妙「いやだわ茜さんったら。今さらドジっ子キャラなんてなれませんよ」
茜「いやでも、今日はずっと資料室に居たんだが…」
近「お妙さんの言う通りだ。茜ちゃん!!俺は今日もお妙さんのストーキングをしていた所、そこに急に現れた茜ちゃんが俺の顔面を思いっきり殴ってきて…」
ふと聞こえた声に目を向けると、
肉コーナーの隅っこに肉の着ぐるみを着た近藤の姿
近「まったくもう、いくら茜ちゃんとはいえ俺とお妙さんとの時間を邪魔するなんて有り得な…」
妙「何でお前がここにおるんじゃァァァァァ!!!!」
近藤はお妙の拳により遠くへ吹っ飛び、野菜コーナーまで飛んで行った。
妙「フフフ、ごめんなさい茜さん。じゃあこれで私は失礼します」
血に濡れた拳をハンカチで拭きながら妙は去っていった。
茜は野菜コーナーの玉ねぎの中に埋もれた近藤に近寄り、玉ねぎの山からはみ出る近藤の足を引っ張って抜く
茜「近藤さん、そのあなたを殴った"私"について詳しく聞きたいんですが」
近藤さんから聞いた事は普段の私と全く変わらず普通に会話もしたとの事。会話の内容も一応聞いたが、ほとんどただの雑談だった。
近「急にどうしたんだ?自分のことなんて聞いて…」
茜「全く身に覚えが無くて…今日はずっと仕事で外出もしてなかったんです」
近「茜ちゃんも疲れてるんじゃないか?」
そう言い、今日はゆっくり休みなさい。と茜の肩をポンと叩き、肉の着ぐるみを引きづってスーパーを出ていった
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作者名:あかお | 作成日時:2020年8月11日 3時