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本来ならば、上司が部下を律し、育てていくものである。


だが、警察庁(ここ)の場合は別である。


なぜなら、上司がそもそもまともな人間ではないから



松「茜チャン…今日14時からキャバの予約入れて…」


茜「真昼間からキャバに行く長官がいるかァァァ!!!!」

パシィィンッ!!!!

松「こ、この通りだ。ホラ、これ茜チャン行きつけの定食屋の500円券…」


茜「サバの味噌煮定食無料券持ってこんかいィィ!!」

パシィィンッ!!!!


松「分かった分かった。今度絶対サバの味噌煮定食無料券あげるから今日だけは見逃して…」


茜「仕事しろクソ平ァァァァァァ!!!!!!!!!!」

パシィィィィィィィィィィンッ!!!!!!!!


今日イチの乾いた音が警察庁に響き渡った。






残りの始末書を全て松平にやらせ、松平はすっかり干からびていた。

茜はちゃんと印を押しているか紙をめくって確認しながら聞く


茜「長官、聞いてくれませんか?実は今日不思議な出来事が…」

松平が干からびている事なんて一切気にせず沖田との出来事を話す



松「…ヘェ…でもあの総悟(ガキ)の頭がパーになったとは想像しがてェな…もしかしてもう一人の茜チャンがいるとかじゃねェのか?」



茜「…もう一人の私?」


松「あァ、"ドッペルゲンガー"っていってよォ。自分とそっくりの姿をした奴が現れるんだよ。そのうち、自分を乗っ取られて、自分がドッペルゲンガーになっちまうんだ」

松平は幽霊のポーズをして不気味な声で話すが、茜はそれを信じていない様子



茜「その歳でドッペルゲンガーなんて信じてるんですか。…痛いよ〜(棒)」









すっかり日も落ち、空は茜色に染まっていた

バラバラになっていた資料を整えて机に並べ直した。


茜「長官お疲れ様でした。私はこれで失礼します」



松「…オウ、お疲れィ」


干からびた松平を置いて茜は警察庁を出た

。→←。



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作者名:あかお | 作成日時:2020年8月11日 3時

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