成長期の男子はよく食べるって聞くけどコレは異常だろ ページ41
時刻は午後六時__
日は沈み始め空はオレンジ色に染まった。
河川敷を歩いていた茜はふと橋の下にある何かに目をとめた。
なんだアレ…
布と包帯の塊…?いや鉛丹色の糸…?らしきものも見える。
すると、モソッとその塊が動いた。
うわ何アレ。動いたよ。アレは絶対関わらない方が良いやつだよ。いや。何アレ。動いたよ。(二回目)
しかし、人間の好奇心とは恐ろしいもので
茜は恐る恐る近づく
するとだんだんと布の塊と思っていたものには人間の足があった。
アレ…?よく見ると人だ。
茜「…おい。君、大丈夫か…」
ぐぅ〜〜〜ぎゅるるるるる〜〜〜
今まで聞いたこともないような音が聞こえた。
かすかに聞こえる呻き声
「う……った。…なか…った。」
茜は耳を傾けるために顔を近づけた
「……お腹…減った。」
包帯の間から覗く鉛丹色の髪は三つ編みに結われており、頭のてっぺんにぴょこんとアホ毛が揺れる
透き通るように白い肌は夕日が差して仄かにオレンジ色に染まっていた。
この顔…どこかで…。
何かの資料か…それとも知り合いか…
…なんか知ってる顔のような気がした。
初めて見た顔ではない…でもどこで見たのだろうか?
だが、今はそんなことではないと思い、
倒れた人間の肩を担いで、茜は歩き出した。
人の金で食う飯ほど美味いものはない。→←吉原潜入捜査/よく覚えとけ。
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作者名:あかお | 作成日時:2020年8月11日 3時