吉原潜入捜査/同じ瞳 ページ38
___先生を助ける。
先生を護って
みんなで松下村塾に帰るんだ___。
皆それぞれ違った方向を見ていたが
目指す先は皆同じだった。
きっとこの女も__他の女達も吉原を守ることが何かに繋がっているのだろう。
茜「お前、自分が殺られかけたのが分からなかったのか?今度は本当にお前の首に傷をつけてもいいんだぞ」
月「傷なんてそんなの痛くも痒くもありんせん。わっちらは女を捨てた身じゃ」
月詠はクナイを構える
月「出来るものならやってみろ。ぬしのクナイの軌道はもう読めた」
茜と月詠は同時にクナイを投げる
茜のクナイは月詠に当たるどころか途中で勢力を失い、地面に落ちた。
なぜなら__月詠のクナイを投げる速さが茜のクナイを投げる速さを上回っていたからである。
月詠の投げたクナイは茜の胸に深々と刺さり、茜はバタリと倒れ込む
月「………後始末はわっちがやっておく。ぬしらは各持ち場に戻りなんし」
「「「はッ!!頭ッ!!」」」
女達は再び屋根に上がると、それぞれの場所に散っていった
一人残った月詠は動かなくなった茜に近づく
月「いつまで死んだフリをしている?次は本物を刺すぞ?」
茜は目を開け、ニヤリと笑いながら月詠を見上げる
茜「まさか、偽物が飛んでくるとはな。たまたま胸ポケットに入ってた血糊が役に立った」
27人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あかお | 作成日時:2020年8月11日 3時