この手で掴む【銀魂】漆 (ページ34)

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吉原潜入捜査ページ34

茜「…男は天国、女は地獄…へぇ…吉原か」

茜が吉原についての書類を見ながら興味がなさそうに呟く

松「あァ。茜ちゃんに調査をお願いしたくてよォ。おじさんも久しぶりに今日はついて行っちゃおうかなァ～」

茜「いえ、長官はそこで大人しく仕事してろください。…しかし、今の吉原は"夜王"鳳仙が支配していて、江戸の警察が入る隙などないと思いますが？」

松「そーなんだよォ。だが、吉原は浪士共が取引をするのに絶好の場所。なんせ、俺達幕府の手が届かねェ唯一の場所だからなァ。」

松平は口から煙を吐き出す

松「だから茜ちゃんにしか頼めねェ。吉原の自警団の目をくらまし、夜王にも誰にもバレずに浪士共の情報掴んできてくれや」

テメーならできるだろう？とでも言いたそうな目で茜を見る松平

茜は思わず、ため息をつき資料の山を松平の机にバンッと置いた

茜「…分かりました。じゃあ私の代わりにこれ後全部よろしくお願いしますね」

松平の返事も待たず、雑用を逃れた茜はスキップしながら部屋を去っていった。

茜が廊下を歩いていく足音が遠のいていくのを確認すると、しめしめと笑い出す

松「よォし、おじさんも今日は阿音ちゃんの所に…」

そう言いながら、扉に手をかけるが扉はビクともしない。

ガチャガチャとドアノブを回し、開けようと試みるが、一向に開く気配はない。

拳銃を取り出し力づくで壊そうとするが、そういえばこの前鉄製のかなり丈夫な扉に変えたのだった。

松「ちょ、え？何で…茜チャンンンンんん!?!?」

廊下を歩く茜は両手に金槌と釘、木の板を持ち黒い笑みを浮かべていた。