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お妙は未だ倒れ、空を見ている九兵衛に近寄る
柳「……あの男の言う通りだ。僕はみんな知っていた。結局僕は…護られてばかりで前と何も変わらない…約束なんて…なんにも果たせちゃいなかったんだ
____僕は…弱い。」
お妙は自分の膝に九兵衛の頭を乗せ、黙って九兵衛の言葉をきく
柳「…なんで。こんなふうになっちゃったんだろ…僕も…ホントはみんなと一緒にままごとやあやとりしたかった…。みんなみたいにキレイな着物で町を歩きたかった…
____妙ちゃんみたいに…強くて優しい女の子になりたかった。」
九兵衛の右目から涙がこぼれ落ちた
妙「…九ちゃん。九ちゃんは…九ちゃんよ。」
「男も女も関係ない…私の大切な親友。だから…泣かないで」
お妙はそう言うが、お妙の目にも涙が溢れポロポロと零れ落ち、九兵衛の顔に雨を降らせる
妙「ごめんなさい…でも…今日位泣いたっていいよね
女の子だもの
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作者名：あかお | 作成日時：2020年6月28日 0時
