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今回は近藤も討ち入りに参加し、残りの一番隊・二番隊数名と軽傷で済んだ隊士達を引き連れ白蓮党のアジトへ向かう
土方が先頭にたち、仲間達に指示する
土方は扉を蹴破り刃先を白蓮党の奴らへ向ける
土「御用改めである!!真選組だァ!大人しくお縄につきやがれ!」
大半の攘夷志士は大人しく捕まるわけもなく襲いかかってくる白蓮党の者たち
最後の一人を斬り倒した土方は違和感を覚えた
確かにここは白蓮党のアジトだ…ザキの野郎の監察の眼に間違いはないはず。だが…
…あまりにも人数が少なすぎる。
そもそも白蓮党はこんな正々堂々とした勝負なんかはしない。数ヶ月前に起こった幕吏の暗殺も江戸の役人に扮し幕吏数人を斬り殺したと聞いた。
この人数の少なさ…
___まるで、このアジトは俺たちをおびき寄せるためのただの餌のような…
嫌な考えが土方の頭をふとよぎる
土方は隊士達に向かって叫び声をあげた
土「てめーら!!これは罠だ!屯所に戻るぞ!」
近「トシ!?いきなりどうした!?おい!待て!」
土方は近藤に引き止められるにも関わらず来た方向へと戻っていく
はやく……はやくしねェと…
俺の…俺たちの真選組が…
近「おい!トシ!一体どうしたんた!?」
いきなり走り出した土方に追いついた近藤達は土方に呼びかける
土方は状況を近藤に説明した
近「…ってことは…どこかで俺達が討ち入りに行く情報が漏れていて、俺達は白蓮党の掌で踊らされてたってことか!?」
土「ああ、恐らくな。俺達が今日討ち入りに行くまでに一週間あった…その間にどこかで情報が攘夷志士にまで伝わっちまったんだろう…」
近藤と土方の会話を聞いていた沖田が口を開く
沖「無駄口聞いてる暇なんてありやせん。急ぎやしょう」
*
屯所は気味が悪いほど静かだった
土方は門を開ける手を一瞬止める
もし…もう手遅れだったら…?
しかし、そんな迷いは捨て門を勢いよく開ける
土方達は、驚きのあまり屯所内には一歩も入ることが出来なかった
屯所の庭は血の海と化していた
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あかお(プロフ) - ( ゚∀ ゚)ハッ!コメントありがとうございます!頑張ります!これからもよろしくお願い致します! (2020年6月4日 0時) (レス) id: 44a4940930 (このIDを非表示/違反報告)
天智就佐(プロフ) - 書き出しからセンスが凄い…!更新頑張ってください! (2020年6月4日 0時) (レス) id: b2ae4e5a5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかお | 作成日時:2020年6月4日 0時